平成29年2月21日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。こちらから発言することは、今日は特にございません。

2.質疑応答
(記 者)
 2020年の東京五輪、パラリンピックを契機に、障害者との共生社会を進めるために、昨日、関係閣僚会議で行動計画が決まりました。大臣は就任以来、この障害者対策、心のバリアフリーを一つの大きな施策と掲げていますが、今回、行動計画が決まったことで、改めてその期待感と、それと共生社会を進めるために、計画が決まったけれども具体的に残っている課題とか、実現に向けてこの辺の方をクリアしていきたいというのがあれば教えてください。
(大 臣)
 昨日、「ユニバーサルデザイン行動計画2020」が決まりまして、やっとこれで2020年以降の最大のレガシーの一つを見える化することができたという思いです。これをしっかり社会の中で形にしていくことが重要だと考えておりますので、評価会議をまず意義あるものにしていくということに取り組みたいと思います。数百万人のボランティアの話ですが、ボランティアになっていただけたら有り難いですが、まず自分も何かできるのではないかという気持ちをもって、研修を受けていただいたり、あるいは知識を身につけていただいたり、意思表示をするというところから取り組みたいと思っております。昨日、石井国土交通大臣が会議の中でご発言いただきましたけれども、法律の改正も含めて取り組んでいただくということで、障害者団体の方からも法律の改正について言及がありました。しばらく時間をかけて、じっくりと取り組んでいただけるということでした。いずれにしても、オリンピック・パラリンピックにはその行動変容、社会の変容が始まっているように、しっかりと進めたいと思います。
(記 者)
 受動喫煙防止の強化策についてお伺いします。
 昨日の衆院の予算委で、塩崎厚労大臣が飲食店などの建物で禁煙する対策を東京五輪までに講じるために、法案の提出をする考えを示しました。この法案を巡っては、その法律の規模や範囲を巡って色々な意見が飛び交っているのですが、五輪の大臣として、この対策が五輪に実際もたらす効果と、実際のその範囲について、大臣としてご自分のお考えがあったらお聞かせください。
(大 臣)
 そもそもオリパラもある、それから2019年のラグビーワールドカップもあるということで、こういう大きな大会をきっかけに、健康増進について国民の間で意識を高めて進めていくというのは、レガシーの一つと考えられるものです。ですので、できる限りそれに資する施策が、しっかりと実効性を持って担保されることは重要だと思います。一方で、様々なご意見もいただいているところですので、100パーセントみんなが納得というのはなかなか難しいかもしれませんけれども、できる限りその理念に沿って、またIOCとWHOが合意している「たばこのないオリンピック」の実質的な面でしっかりと実現できるように取り組みたいと思います。
(記 者)
 実際、世界でも日本の対策は遅れているという指摘も多いのですが、大臣としてはその辺についてはどうお考えでしょうか。
(大 臣)
 世界的な評価というものが、実際にオリンピック・パラリンピックでどのくらいの皆様の目に触れるのかということは、その場面、場面をよく考えてみる必要があると思いますけれども、レガシーを残したいという思いもございますので、ご理解をいただけるように関係府省ともよく連携をとっていきたいと思います。
(記 者)
 もう一つ、今週の24日から、午後3時には帰宅しようという「プレミアムフライデー」が始まるのですが、政府が旗を振っての施策ということで、24日、実際その初日にオリパラ事務局としてはどのような対応をされるのか。
(大 臣)
 基本的にまず、できれば私も仕事を入れないようにして、私のせいで仕事をつくらないように努力をしたいと思います。加えて、せっかくオリパラに関わっている皆様方なので、できるだけスポーツ、あるいは文化、芸術に触れていただくことも必要かと存じます。食も文化の一つでございますので、おいしいごはんを食べに出掛けていただいてもいいかなと思います。
(記 者)
 東京五輪の地方会場開催問題で、サッカーの1次リーグを行う札幌ドームが、仮設整備費と警備や輸送の運営費を合わせて約120億円と試算されているとの報道が出ています。組織委と国、都、自治体の4者は今後3回目の協議に入りますが、大臣はこうした試算の妥当性や、地方会場の運営経費に関してどうお考えでしょうか。
(大 臣)
 まだまだ、もっと丁寧に数字を見ていかなければいけないと考えています。数字そのものを見ると同時に、実際にそれだけの期間が必要なのかどうか、その会場が普段からどういうことに使われて、どんな体制をとることができる状況にあるのかということを踏まえて、よく精査しなければいけないと思っています。今回、3回目を東京都がご提案いただいておりますが、これは回数を限らずにお互いに納得できるまで議論するということが、最終的には早い解決につながるものだと考えています。
 皆さんもプレミアムフライデーは、是非3時に切り上げてお帰りください。

以上