平成29年5月19日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 本日こちらからは、閣議の前に行われました東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部の第8回会合についてです。まず、今回初めて取りまとめた、大会の準備及び運営の推進に関する政府の取組状況に関する国会報告の閣議決定案などについて説明するとともに、今週火曜日の会見でも御紹介いたしました交通輸送円滑化推進会議の設置について御報告をし、引き続き関係閣僚の皆様に積極的な取組をお願い致しました。総理からは、世界一の大会とするべく、大会輸送を含めて、今後も各施策の進捗管理を徹底しながら取組を加速していくこと、そして、大会開催経費の費用負担の問題について、関係者間で精力的に調整を進めること、という御指示がございました。この本部決定した国会報告は、直後の閣議において決定され、この後、国会に提出されることになります。今日で大会の開会式まであと1162日です。担当大臣として、総理の御指示を踏まえ、関係各所、組織委員会、東京都と緊密に連携しながら取組を進めてまいりたいと思います。こちらからは以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 輸送の会議の関係で、昨日、第1回を開かれ、これまでも既存の輸送の会議があったと思います。それとの違いと、新たに立ち上げた意義というのを改めてお願いします。
(大 臣)
 まず、東京都と組織委員会で大会の輸送運営計画を作っていただくのが輸送連絡調整会議です。ここで様々な具体的な数字、現状の把握やシミュレーションというものが出てきます。それらを踏まえ、交通に関わる全ての皆様、国民の皆様全体ということになりますが、この皆様方に働きかけをして、合意形成と機運醸成を図っていくのが交通輸送円滑化推進会議です。もちろん計画を作るときには関係各所に御相談されると思いますが、より情報をオープンにして、皆様方に御協力を仰いでいくというのが昨日立ち上げた会議の趣旨ということになります。
(記 者)
 東京オリンピックの費用分担の関係で、東京都で、地方の分担が400億、大枠が1.4兆円弱という試算を出しているみたいですが、それについて、把握されている範囲でお願いします。
(大 臣)
 大変恐縮ですが、東京都が独自に試算をされており、まだ我々国としては把握しておりません。いずれにしても、費用の全体の負担については、正に関係自治体も含めて合意が得られることが重要ですので、国も関係自治体の言うことによく耳を傾けて、調整を進めたいと思います。
(記 者)
 今日の報告案の中で、東京都と連携しつつ経費縮減に向け取組に協力するとありますが、どういった点で協力できるとお考えでしょうか。
(大 臣)
 私どもが特に今まで作業でよく積み重ねてきたのは、より実態的・具体的に、フィージビリティがあるプランを関係自治体に示しているかという点だと思います。例えば、会場を借り上げる期間が1年近くもあり、本当に関係者が納得してオリンピックを迎え入れられるのかどうかという点や、単価を計算するときの在り方などですね。こういうものがより現実的になるようにはどうすればいいのかという提案や、細かい話で恐縮ですが、そういうところの単位一つ一つが違うだけで、全体が大きく変わってきますので、より現実的に考えて欲しいという話を都と組織委員会にお願いして今まで詰めてきたところです。引き続きそういう作業が必要だなということを感じています。

以上