平成29年7月7日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 ホストタウンの第4次登録が決まりましたので発表させていただきます。第4次のホストタウンの登録で、41件を新たに登録致しました。継続審査をしていた54件と、新規に受け付けた42件を合わせて審査させていただき、合計で41件、新しく登録致しました。これで現在全部で179件登録していただいたことになりました。自治体の数で言うと、250を超えます。相当順調に来ていると思いますが、やはり相手先が先進国や、東南アジアの国々に重なっていて、アフリカ大陸で見ると54か国のうち6か国に留まっております。もちろん相手国の状況、財政的な状況も含めてだと思いますが、ホストタウンをやりたいけれど、どうしようと御検討いただいている自治体の皆様方には、まだまだ多くの国、また、多くの競技がキャンプ地を探す可能性があるということをお伝えしていきたいなと思います。ちなみにリオ大会だと、オリンピックには205の国や地域が出場しており、それだけの国が大会に参加しているということは、まだキャンプしていただける可能性があるという思いを持って我々も後押しをしていきたいなと思います。

2.質疑応答
(記 者)
 ホストタウンの関係で、熱心に取り組んでいる自治体というのがかなり関連商品を出したり、かなりユニークな取組をしていると思いますが、一方で、自治体あるいは地域によって温度差もあろうかと思います。大臣が将来的に、これぐらいの登録件数が増えたらいいなという将来的な目標や、あるいはユニークな取組をされている自治体がありましたら、御紹介いただけると有り難いです。
(大 臣)
 幾つかの自治体で連携して取り組んでいただいている所もあります。全く離れた地域だけど、同じ国を見ているので、お互いその自治体同士で連携しましょうという場合や、例えば山梨県では相手国は色々ありますが、県全体で非常に自治体をよく後押しして取り組んでいて、東京までの距離が近い、交通手段が充実している、富士山が見えるなど、地理的に有利であるということを生かしているのだと思います。非常に上手にされているなという印象を持っています。可能性のある地域がまだありますので、興味のあるところとないところの温度差をどうカバーしていくかというところが、今後の我々の課題だと思います。
(記 者)
 先程のホストタウンの話で、アフリカの話ですが、5月にジブチでの会議でプレゼンテーションし、PRもしてきたということですが、今後どういう取組をすれば、サッカーのワールドカップなんかでは、中津江村でカメルーンの交流があったり色々あると思いますが、どういう取組が国として必要とお考えでしょうか。
(大 臣)
 自治体の中でまずそういう希望を持っていただける方を我々のほうで受け止めていくということと、橋渡しの後押しというのが、もっときちんとできるように、我々も体制を整えていきたいと思います。やはり自治体の皆様方も、どこに何を言えば良いのか分からないというところからスタートしています。我々の方でも大分ノウハウは蓄積されたので、それを共有しながら一緒にサポートしていきたいです。例えば競技なら、競技団体の相手国や、大使館にお連れするなど、色々とノウハウがあるので、それをお伝えしたいと思います。なかなか表立って実はこれがミソですと、皆さん自分の優位性を守りたいので、表立って言わないという事が色々とありますので、それを我々の方で、実はこういう方法がありますということをお伝えできる範囲でお伝えしていきたいと思います。
(記 者)
 昨日、埼玉県知事や首長の方々で要請なさっていましたが、その中で一般の市町村の方からは、国からも都からも組織委員会からも直接何も正式な要請もないですとか、情報共有の面で苦言も一部あったかと思いますが、大臣の御認識として、一般の市町村に対する情報共有という意味で、ちょっと不備があったかなとお考えなのか、その辺の現状認識と、要請を受けて今後どう対応していきたいかという点をお願いできますでしょうか。
(大 臣)
 我々も組織委員会から100%の情報をいただけているかと言うと、そうじゃない場面も多々あります。何故かと言うと、まだ決まっていない事が沢山あります。決まっていないという事が分かっていれば安心しますが、決まっていないという事が伝わっていないこともあると思います。我々も今まで、まず県と向かい合い役割分担の話をしていたので、県から市にまず現状こんな話をしているということをお伝えいただければ有り難いなと思います。当然決まる時にはきちんと話に入っていただき、決めるプロセスは一緒にやっていただきたいと思います。今回、組織委員会も役割分担が決まりましたので、各県の担当、最初は1人ずつじゃないかもしれません。1人で何県かかもしれませんが、担当を決め、窓口で各部門を一括し、その人が窓口をやるというのを整備局にやっていただくことになりましたので、この方にまず県と市を集めた会をつくって、そこに説明に行っていただくような仕組みを後押ししたいと考えています。消防・救急の部分や、特に観客の移動の動線など、詳細をよく知っていただかないといけないので、そこはしっかりやりたいと思います。

以上