平成29年7月25日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 こちらから特に発表はございません。

2.質疑応答
(記 者)
 東京五輪まで昨日で3年を切りました。各地でも開幕3年前イベントが開催されており、大臣も昨日出席されたかと思います。改めて現在の進捗状況と今後課題になる点、また、改めて意気込みをお伺いできればと思います。
(大 臣)
 昨日は大会3年前ということで組織委員会から歌や浴衣の発表があり、東京都庁前ではTOKIOの皆さんにも来ていただき、これからオリンピックのフラッグが全国を回っていく、そのスタートであり、3年を記念する会が行われました。多くの国民の皆様がいよいよ3年かということで注意を払い、また3年後に思いを馳せていただけたのではと思います。まだまだ沢山すべきことは山のように残っておりますが、先日来日されたIOC調整委員会のコーツ委員長からは大きく前進しているという評価をいただきましたので、引き続きこのペースを更に加速させ、準備万端、整えていきたいと思います。課題や取り組むべきこととしては、国、自治体、組織委員会、東京都、この4者の関係ですが、昨日の様子を見ていると各自治体も大変前向きに受け止め、取り組んでいただいている姿勢が垣間見えましたので、是非ともこの調子でお互い前向きに話合いをして、それぞれの役割分担に従った作業の振分けや、実際の業務の進行をしていきたいと思います。セキュリティについては、警視庁ももう既に訓練等取り組まれておりますが、各所がよりうまく連携していくように、ソフトの面が大事だということは各オリンピック関係者から言われています。できる限り早く建設を進めながら、訓練をどれだけできるかということにかかっていると思います。バリアフリーについては、沢山の方の御理解をいただきながら進んでいますが、物理的なバリアフリーというのは時間が掛かりますので、各自治体に協力いただく場面がもう少し出てくるかなと思います。そこは、我々の努力もかかっているという思いです。大会輸送についてはこれからです。デポをどう配置するかということも、東京都と警視庁、組織委員会で議論いただいておりますが、オリンピックルートを決めていくことと、デポをどのように機能させるかは一体ですので、ここはかなり肝になると思います。ここのところは抜かりなく丁寧に、しかし情報は前広に国民の皆様にお伝えし、皆さんからの知恵をいただくということが大事だと思います。そして暑さ対策について、改めてこの時期を迎えると、皆さんもこんなに日本の夏は暑かったかと実感していると思いますが、様々な場面で暑さ対策が必要だということを改めて痛感しています。この点は国民の皆様にも色々意見を聞く機会があればいいなと思いますし、私ももしこのままの職にあれば、是非霞ヶ関カンツリー倶楽部は、正に一番暑い時期にプレーされるので、伺いたいと思います。文化プログラムは、かなり色々なところで手を挙げていただき連携していただいて、様々な構想が生まれてきていることも耳にしておりますので、より一層の推進を図りたいと思います。以上です。
(記 者)
 先日、イギリスのジョンソン外相がいらしたかと思いますが、その際テロ対策などに関してどのような成果を得られたかということが何かあれば教えていただけますでしょうか。
(大 臣)
 実は私自身がイギリスの訓練を拝見しに行くというお約束をしていましたが、ロンドン始めヨーロッパでのテロの頻発、特にイギリス国内は訓練ではなく実際の対応が必要な状況になってしまったので、こちらからも遠慮申し上げるということになりました。しかし是非ともこれには参加させていただきたいということを申し上げております。政治家も加わり、相当実践的な訓練をされ、想定のシナリオは一部明かされないとも伺っています。そうした我が国にない徹底した訓練というものを是非拝見したいということで改めて申し上げたところです。具体的に実は、我が国からうちのスタッフもお邪魔して教えていただいたり、訓練を見せていただいたりということをしておりますので、引き続きそのような協力をしながら、特に我が国は情報をいただいて我が国を守っているので、特にテロ対策に向ける情報収集について格段の御協力を賜れるようにということをお願いしました。
(記 者)
 昨日から国会で閉会中審査が始まりました。昨日の総理の答弁は割と低姿勢な印象を与えるものだったかと思いますが、閣僚の一人としてどのように御覧になりましたか。
(大 臣)
 国民の皆様に対し丁寧に説明するということは、私共はそもそもやっておかなければいけない説明ですので、総理御自身も改めて自分の思いをしっかり伝えるということで御答弁されたものと理解しております。
(記 者)
 そうすると、本日は参院でも行われますが、今おっしゃったように今日期待されることというか、今日果たすべき姿勢ということがあれば、もう一度改めてお願い致します。
(大 臣)
 参議院は私のホームグラウンドでもありますし、参議院の先生方は大所高所から様々な質問をしていただくと思いますので、しっかり誠意を尽くして答弁していくということが総理におかれては当然ですが、私もそのような場になれば当然そうするべきだと思います。
(記 者)
 五輪の開会式の日の祝日化の議論についてお伺いしたいのですが、一部報道もありましたが前々から議員の先生方や大会関係者の中では、当日交通混雑を避けるために祝日化にすべきじゃないかという議論もありました。3年を切り改めて大臣、祝日化の必要性についてどう考えるのかと、政府として今後その点で何か取り組む姿勢というかお考えがあるのかどうかお願いできますでしょうか。
(大 臣)
 祝日については、私も山の日の議連の幹事をしており、こうしたことについては、議員連盟や、議員の先生方の間から声を上げていただき今までやってきました。議員の先生方の声が今回も先行しているということですので、それは国会で決めていただくことだろうと思います。ただ山の日の時に、海の日の方とも当然話をしましたが、なぜその日なのか、なぜその時期なのかということにはそれぞれ意味があるので、それをきちんと踏まえた上でどう考えるのがいいのかという議論が必要かと思います。
(記 者)
 新国立競技場作業現場で作業員の方が過労という報道で、自殺に至ったという報道がありました。オリンピックに向けてスケジュールがちょっと厳しいのではないかという話も出てきていますが、それについて大臣としてのお受け止めは如何でしょうか。
(大 臣)
 まず、過労死はあってはならないことです。過労死をなくしていくために社会全体で取り組んでいかなければならないという中で、政府が果たすべき役割をしっかり果たすべきだと思います。7月19日に新宿の労働基準監督署が現場に入り、勤務管理がどうであったのかという事実関係についての調査が進んでいます。一方で、厚生労働大臣からも発言をいただき、ほかにこのような事案が現場で起きていないかということについて調査をしていただくことにしているのか、これから取り組むのかまだタイミングは分かりませんが、しっかりと現場全体を見ていただけるということですので、是非とも厚生労働省から監督署に対し、しっかり調査をしていただくようにお願いしていただけたらと思います。
(記 者)
 では、何か大臣のほうから特にというのは。
(大 臣)
 私も、まず労働基準局から状況の説明を伺い、横断的に調査をしていただけるということでしたので、まずそこでしっかり調査してくださいということを申し上げました。JSCは文部科学省の所管ですので、一義的には文部科学省から監督していただく必要があるのではないかと思います。

以上