平成29年9月26日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。今日は冒頭、私から申し上げることはございません。

2.質疑応答
(記 者)
 解散総選挙についてお伺いします。昨日、安倍総理は記者会見で、衆院解散を表明されました。大臣として、今回の選挙で問われる意義や争点についてどのようにお考えか、御所感をお願いします。また五輪大臣として、また被災地出身の議員として、選挙戦ではどのような政策や実績を訴えていくお考えか、あわせてお願いします。
(大 臣)
 私は衆議院選挙というのは基本的に政権選択の選挙ですから、国民の皆さんがどういう政党にこの国の運営を任せたら安心か、それはもちろん政策も伴うわけですが、基本はそれぞれの目指すべき国家像、例えば極端に言えば、自由主義の国がいいのか、社会主義的な国がいいのかとか、そういう政党の持つ、目指す国の方向性を含めて、どの政党に政権を委ねるか、そこがやはり政権選択選挙ですので一番大きいことではないかと思います。私ども、ここ3年以上政権を担わせていただいていますが、国民の皆さんに今までやってきた政策、それからもちろん政治姿勢というものも問われているわけですので、そういうことも含めてトータルしてのこの3年あるいは4年にわたる我々の政権の評価を国民にしていただくことも、前回の選挙から2年数か月、間もなく3年ですが、その間我々の政権がやってきたこと、それが正に評価されるのだと思います。政策については、昨日総理からお話がございましたが、社会保障を全世代型に変えていく。ただ変えていくといっても、財源の裏打ちがなければできないわけで、既に消費税の5分の4は社会保障に充てることが決まっており、その使い道を変えていくということはしっかり共有されなければ、ただ議論しても単なる財源の裏打ちのない議論になってしまいます。例えば給付型の奨学金や、幼児教育の無償化、そういうものも財源の裏付けがなければ極めてシャビーなものになってしまいます。そうした財源の消費税の使い方を変えるというのは、大きな一つの転換だと思います。そういう意味で政策的について言えば、そうしたことを国民の皆さんに判断を頂くということになります。
被災地出身の議員としては、やはり東日本大震災があったり、気候変動のせいかもしれませんが、立て続けに水害や台風に伴う被害、これは岩手に限らず全国的にもそういう傾向が強く見られます。これから重要なことの一つは、東日本大震災も含めてですが、災害に強い県土、災害に強い国土をきちんとつくっていくことにこれから相当注力していく必要があると思います。東日本大震災を始めとする災害からの復興、これもきちんと進めていくということだと思います。
今の立場でのことで言えば、2020年東京大会は復興オリンピック・復興パラリンピックでありますので、単に看板だけではなく、中身の伴った真の意味での復興オリンピック・パラリンピックになるように、更に充実させていきたいと思います。オリンピックを成功させるためには、復興を成し遂げなければならない。そして復興を成し遂げることによって、東京オリンピック・パラリンピックも一層意義深いものになる、こういう循環をつくっていけるような思いで色々政策を変えていきたいと思います。
(記 者)
 昨日、小池百合子東京都知事が希望の党という党の立上げと、御自身が代表になるということを発表されました。それを受けての御所感をお願いできますでしょうか。
(大 臣)
 新聞報道ぐらいでしか分からないので、細かく評価、論評はできませんが、私の立場から言えば、2020年国民的行事のオリンピック・パラリンピックを控えているので、まずは東京都、開催都市が中心となって頑張ってもらわなくちゃいけないというわけで、新しい政党を立ち上げる、国政に関与していくということにおいて、本来の立場である開催都市東京の知事として、オリンピック・パラリンピックに影響が出るようなことがあっては困るし、そうあってはならないと思います。
(記 者)
 今の質問に関連して、先日、内閣府副大臣が希望の党への参加を表明されるなど、自民党内からも新党への鞍替えが出ていますが、今後閣僚のお一人として政権運営に与える影響という意味ではどのようにお考えでしょうか。
(大 臣)
 よその党、民進党から小池さんの党に移ろうというのと、党内の福田さんの行動は必ずしも同じじゃないと思います。福田さんの行動は極めて御自身のことであり、選挙の状況ということを考えて移られ、聞くところによるともう神奈川を離れて東京から出たいというようなことですが、自民党にいる限り、土俵を移すということはできません。そういうことであり、福田さんに続く第2の福田さんが我が党から出るかと言えば、それは極めて考えられないことだと思います。
(記 者)
 区割りの関係でお伺いしますが、大臣選出の岩手2区が今回の選挙から面積がかなり広くなり、本州最大となります。岩手県内からもあまりにも広過ぎるのではないかという声もたくさん上がっているようですけれども、区割りの今回の広さに関して御所感があればお願いします。
(大 臣)
 本当に極めて広い選挙区になってしまいました。しかし震災後、沿岸部中心にとても残念なことですが、人口がかなり減っているということもあり、1票の格差、最高裁の違憲状態であるという判決が出たので、広いし、地方の声が少なくなるという思いはありますが、やはり今までの最高裁の判決等の経過を踏まえると、やむを得ないなと思います。面積はすごく広いのですが、選挙期間は12日間、狭い選挙区も広い選挙区も一緒ですから、新人のつもりでまた頑張らなくちゃいけないなと思っています。
(記 者)
 総選挙の話で、大臣がお考えになる勝敗ラインというのはどれぐらいに考えられますでしょうか。
(大 臣)
 先程申し上げたように衆議院は政権選択選挙ですから、政権を選択するという意味においては、過半数を今の与党で確保するというのが一つのラインだと思います。

以上