平成30年3月20日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。最初に私から、日曜日に平昌パラリンピックが終了いたしましたので、その感想などを述べさせていただきたいと思います。前回のソチ大会で6個のメダルを獲得して、今回はそれを上回るメダルをということでありましたが、結果として10個のメダルを獲得するという大変すばらしい成果を上げられました。日本選手団の皆さんに、お祝いを心から申し上げたいと思います。そして、私も平昌にまいりまして、バイアスロンの競技を見ました。メダルの獲得には至らない競技においても、選手の皆さんが、パラリンピックという大舞台におきまして全力を尽くされた。その姿を見て深い感動を私も受けたところでございます。
 連日にわたります平昌大会での日本選手の活躍は、パラリンピックや障害者スポーツに対する人々の関心を高めるとともに、そのすばらしさを認識していただく意味においても、大変よい機会となりました。かねてより、2020年東京大会、パラリンピックが成功して初めてトータルとしての東京大会が成功するんだと、そういうことを申し述べてまいりましたけれども、この平昌における日本選手団の活躍によって、国民の皆さんが、パラリンピックに対する理解を深め、また、障害者スポーツに対する理解を大変深めるいい機会になったと思いますので、そうしたことを受け止めながら、機運醸成に努めて、2020年大会成功に向けて、これからしっかりと頑張ってまいりたいと思っております。私からは冒頭以上でございます。

2.質疑応答
(記 者)
 今、大臣からも平昌大会のお話がありましたけれども、平昌大会が終わりまして、いよいよ次は東京大会という流れも高まってくるかと思うんですけれども、平昌大会の中に見えた、東京にもつながる課題とか、そういったものがあれば教えていただければと。
(大 臣)
 これはパラリンピック、オリンピック通じてですけれども、大変寒いところでの開催で、東京大会ではその真逆に暑い季節の開催となります。そうした暑さ対策をしっかりやることの大切さ、それから何といっても、安心安全な大会にしなければなりません。これは参考ということでもありませんけれども、改めてあれだけの規模の大会にて、夏の大会は冬の大会の更に規模が大変大きいわけですから、安全安心の確保、これの大切さを感じました。また、パラリンピックについては選手村、それから途中KTX等に乗りまして、バリアフリーの状況というものもある程度把握をしたところでありまして、2020年に向けて、そうしたユニバーサルデザインのまちづくりをする、それから、心のバリアフリーをしっかりやっていくという、そういうような環境を整える必要というのも強く感じたところであります。それから、やはり盛り上がったのは、日本選手団の活躍であります。今回のオリンピック・パラリンピックでも、日本選手団の活躍というのがあったのは、やっぱり競技力を高めるための体制が、ナショナルトレーニングセンターをはじめ、ハイパフォーマンスセンター、そういった機能がだんだん果たされて成果が上がってきていると。それがもう正直に選手団の活躍ということにつながっていると思いますので、2020年大会、東京での開催になりますから、日本選手団の競技力アップ、それについても更に力を入れていきたいと思いました。
(記 者)
 平昌大会を見て、特にこういった部分を見習って生かしていきたいとか、そういったような部分があれば、お聞かせいただけますか。
(大 臣)
 寒い中での競技時間が遅かったり、それでいろいろ制約がありましたが、その中で、例えばボランティアの方々が夜遅くまで、いろいろ報道を見れば、いろいろな不満というものがあったようですけれども、しかし、みんな明るく一生懸命外国から来た選手団、またその観戦する人々をもてなそうという、そういうような気持ちも伝わってきました。やはり海外からオリンピックで800万人とも、パラリンピックで240万人ともいわれる方々が観戦すると、おいでになるとこういうことですから、そうした国民挙げてのおもてなしといいますか、そういうことがやっぱり大切なのかなと、そんな思いをしました。

以上