平成30年6月12日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。
 私の方からは特段、冒頭申し上げることはございません。何か質問とかありますか。
 このたび、有識者による審査を経まして10件採択をいたしました。これまでの調査結果を踏まえ、今回新たに文化の情報発信拠点となり得る場所で実施する上限3,000万円の案件を募集し、4件を採択しました。例えば、通常は昼間しか開園していない新宿御苑について夜の時間帯の活用を図る取組、それから被災地の食材やGAP認証食材を活用し日本の食文化を発信するイベントを通じて、風評被害の払拭やGAP認証の普及を図る取組が含まれております。また、従来からの上限1,000万円の枠組みにつきましては、北海道のアイヌ文化、新潟県三条市の庭園文化を発信する案件など、6件を採択いたしました。
 これらの事業の実施を通じて文化におけるレガシーの創出につなげるとともに、東京大会の機運醸成が全国的に図られることを期待いたしております。なお、採択案件は、beyond2020プログラムとして認証することといたしております。
 詳細につきましては、後ほど事務方より説明をいたさせます。
 私からは以上です。
2.質疑応答
(記 者)
 よろしくお願いします。
 2020年東京オリンピック・パラリンピックにおける8万人の大会ボランティアの募集要項が、昨日の組織委員会の理事会で承認されました。滞在先から会場までの交通費に相当する分を支給することとか、連続勤務を基本的に5日以内とすることなどが明確化されました。3月に公表した要項案に対して、活動環境は厳しいとの指摘があったことを受けて内容を見直したようですが、大臣の受け止めをお願いできますでしょうか。
(大 臣)
 大会を成功させるためにボランティアというのはとても大切な存在だと思います。平昌(ピョンチャン)のオリンピック・パラリンピックでもそのことを強く感じました。ですから、ボランティアの方々がやりがいを持って楽しみながら活動できる、そういう環境を整備していく、これがとても大切なことである、そういうふうに思っております。
 昨日、組織委員会の理事会において、募集要項の内容について了承されたということを伺っているところでございますが、今お話ございましたような交通費の一定の問題とか、そういうようなことについても内容が固まってきたと、こういうことで、幅広い層がボランティアに参加していただけるように、私どもとしても関係機関と連携しながら必要な協力をしてもらいたいと思います。
(記 者)
 大臣の所管とは直接は関係ないかもしれないんですけど、本日、史上初めての米朝首脳会談というのが行われるんですけど、これについて、拉致問題とかいろいろありますが、大臣の受け止めや期待についてお伺いできますでしょうか。
(大 臣)
 基本は北朝鮮の非核化にあると。しかもそれは完全な検証可能な不可逆的な、そういうような中での非核を進めなければいけないということで、それはきちんとできることと期待しております。友好ムードとか融和ムード、それはそれでいいんだと思いますが、それが先行することなく、本質のところできちんと非核化がなされるということが重要だと思っています。
(記 者)
 ありがとうございます。
(記 者)
 先ほどのボランティアの関連で1点お伺いしたいんですが、先ほど大臣も幅広い層にボランティアに参加していただければとお話があったと思うんですけれども、特に働く世代の参加を考えたときに、企業のボランティア休暇制度みたいなものが、まだなかなか定着していないというか、広がりが少ないという現状があるかと思うんですけれども、その辺り、更に浸透させていくために、例えば政府としてどういうふうに取り組みたいというふうにお考えか、あればお願いします。
(大 臣)
 ボランティア休暇、これもすごく大切だと思います。そういう仕組みがありながら、なかなか活用が進んでいないと、こういうことだと思っておりますので、この導入促進を進めて、企業においてもボランティア参加しやすい環境を整備していただくということが重要だと思っております。
 私といたしましても組織委員会、厚生労働省を始めとした関係機関と連携をして、経済界に働き掛けを行うなど、必要な協力をこれからしてまいりたいと思っています。
(記 者)
   先日、福島県の内堀知事が大臣の方に要望を届けに来られた中で、Jヴィレッジが来月、一部営業を再開するということで積極的な活用の働き掛け、組織委員会も次回の理事会で使われるんですが、大臣は今後どういうふうにJヴィレッジの活用を国として働き掛けていきたいかというのがあれば教えていただけますか。
(大 臣)
   具体的な動きが、福島県であれば相談にきちんと乗らせていただきますということは知事にもお答えをいたしました。例えばJヴィレッジが存在している地域を含めるところで、ホストタウンなどのことを今後行っていくということがあれば、ホストタウンの事業を行うに当たって、Jヴィレッジというのはもう最適の場所の一つだとこう思いますので、そういう動きが具体的に出てくれば、しっかりと応援をしたいと思っています。
   
 以上