平成31年1月15日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。
 また、明けましておめでとうございます。本年もひとつよろしくどうぞお願いいたします。
 冒頭、私の方から1件お知らせいたします。
 1月16日、11時30分から、総理官邸にてホストタウン関係府省庁連絡会議を開催いたします。
 今回の連絡会議のメインテーマは、ホストタウンのシンボルマークについてであります。連絡会議終了直後に、同会場におきまして、報道関係者の皆様にマークをお披露目させていただく予定でございます。
 詳細は、事務方の方で対応させていただきます。
 日程につきましては、後ほど事務方よりお知らせをいたします。
 続いて2件目でありますが、このたび、ホストタウン17件を新たに登録しました。これにより、全体の件数は288件となり、自治体数358となりました。また、相手国・地域数が4件増えて111になりました。これにより、ホストタウンのない相手国、地域が初めて100を切ったところでございます。アフリカは2か国が加わり18か国となりましたが、来年開催予定のTICAD7も見据え、その増加に取り組んでまいります。
 今後とも、引き続きホストタウンの増加や、内容充実のため支援してまいりたいと考えております。
 詳細については、事務方にお尋ねください。
 私からは以上であります。
 

2.質疑応答
(記 者)
 おはようございます。
 1月も中旬にはなるんですが、今年の最初の閣議後会見ということで、この1年どのように取り組まれるか、海外視察の成果を踏まえて、抱負をお聞かせください。
(大 臣)
 東京大会まで残り1年半となって、今年は計画された取組を具体化して準備を本格的に進める年になると考えております。
 昨年末のこの会見で申し上げましたように、就任以来力を入れてきた大会の機運醸成、共生社会の実現、復興オリンピック・パラリンピック、輸送、暑さ対策など、安全・安心な大会運営に向けて、今年も全力で取り組んでまいりたいと思っております。
 報道関係の皆様におかれましても、引き続きよろしくお願いしたいと思っております。
 以上でございます。
(記 者)
 続きまして、もう1問。JOCの竹田会長が2020年東京五輪招致をめぐる贈賄の容疑者として、フランス当局から正式な捜査が開始されたと伺っております。
 本日、会長は会見を開かれるようですが、大臣として、事態、事実関係をどのように把握なさっていますでしょうか。
 あと、五輪に向けての準備が進む中での事態をどのように受け止めていらっしゃいますか。
(大 臣)
 本件に関しては、JOCの竹田会長がフランスの担当判事からヒアリングを受けたが、不正なことは何もしていないと説明したとのコメントを出されるとともに、本日、本人が記者会見を実施される予定と承知しております。
 いずれにいたしましても、そういう点を踏まえて、今後の動向を注視していきたいと思っております。特別に詳しいものを知っているとか、そういったことはございませんので。
(記 者)
 関連して、もう1問のみ、大臣として今回の事態を把握なさった時期というのは、いつごろでしょうか。
(大 臣)
 2016年にフランス捜査当局が贈収賄等の疑いで捜査に着手して、その後JOCが設けた第三者調査チームが、IOC倫理規定等に違反するものではないという調査報告書を公表したことは承知しております。
 フランスにおける予審手続の件については、今回の報道で初めて知ったところでございます。
(記 者)
 竹田会長の捜査の関連なんですけれども、今回のフランス当局による捜査が、大会準備にどのような影響があるかというふうに、今のところお考えでしょうか。
(大 臣)
 十分情報というものを把握した段階ではございませんので、余り先走ったことは公表というものは避けたいと思っております。
 今日、記者会見があるということも聞いておりますので、その状況等を見定めてから、所信等話す機会があったら、そういう機会を設けたいと思っております。
(記 者)
 関連になりますが、今回のJOCの関係で、真偽はともかくとして、国内外のメディアや識者からは、東京大会の招致をお金で買ったんではないか、金で勝ち取ったというような指摘も出ておりますけども、率直にそういう指摘が出ていることについて、大臣としてどう考えていますか。
(大 臣)
 そういう御指摘があることは幾分いろんなところで速報はしていると思うんですが、正直なところ、イメージとしてはよくないと。いいイメージではないなと。
 スポーツの祭典であると同時に、世界中の人が日本に来ていただいて、日本のスポーツの祭典と同時に、私なんかも文化の祭典として、日本の伝統や歴史や文化というもの、日本という国はどういう国なんだと、世界の人に理解していただくいいチャンスだと、絶好のチャンスなんだといったことで、日本でいい好感度の印象を持っていただいて、リピーターとして東京オリンピックに、そこに来るだけでなく、終わった後も何回も何回も日本大好きという感情を持って、来ていただきたいということが私も非常に願う念願でございましたので、非常に残念だというのが、率直な考えですし、思い入れでもありますし、本当に残念です。
(記 者)
 関連なんですけれども、イメージがよくないということなんですけれども、今後、どのように対応されていくか、イメージの払拭というものは。
(大 臣)
 これは真相をしっかりと確認をするということ、真相究明に全力投球して、いろんな面で支障があれば、それを払拭するような、スポーツの祭典であるということを、しっかり我々のところで考えて対応したいと思っています。
 具体的なことは全部分かっておりませんので、具体的にこういうふうにした方がいいんだとか、そういうことは現段階では決まっておりません。
(記 者)
 話題変わりますけれども、視察の方になるんですけれども、視察、海外視察。今回の視察で得られた成果、具体的な成果みたいな話があればお願いいたします。
(大 臣)
 やはり情報を共有するということで、非常に視察というのもよかったんではないかなというのは、特にサイバーセキュリティーの問題については、法案が去年成立したということもあって、実効性とかいろいろ注意すべき点とか、いろいろサイバーについては、私の私見が大分入るかもしれませんけれども、イスラエルというところは非常に進んでいるところだというようなことで伺っておりますので、イスラエルを最重要国として、私も訪問させていただきました。
 やはり小さな国で、いろんな国際環境の厳しい中で、しっかりと生存している、生存という言い方はちょっとおかしいですけれども、やられるのは、やっぱりそういう情報網とかそういった国家の安全保障とかいった面で優れているのではないかなと、そういう認識も持っております。
(記 者)
 話題変わりまして、東京大会のテロ対策の一環として、鉄道の手荷物検査を政府として検討していて、近く実証実験をするという報道も出ておりますが、大臣として検討状況と鉄道における手荷物検査の必要性のお考えをお願いできますでしょうか。
(大 臣)
 大会の安心・安全の確保は、開催国の責務でありまして、政府としては、セキュリティー幹事会の枠組みの下で、関係省庁が連携して対策を検討し、推進しているところでございます。
 鉄道テロ対策の一つとして、国土交通省において、鉄道駅における荷物の旅客スクリーニングに関する調査を検討中だということは承知しております。
 引き続き、同省を始めとして、関係省庁とよく連携して東京大会のセキュリティー対策を更に進めていきたいと考えています。
(記 者)
 話は戻るんですけれども、竹田会長の件なんですが、まだ実際の審議とか詳しいことは分からないと思うんですが、やはり報道を見て、国民の方にとってのオリンピックのイメージが、正に悪くなりかけているところがあると思うんですが、今の段階で大臣が国民の方にこれについての中身で何か更に呼び掛けというのは。
(大 臣)
 それは先程もお話ししたように、非常にイメージというものは残念だなというふうに思いますし、イメージを払拭するような、これからの行動が、我々の対応が最も大事ではないかなというふうに思っております。
 本人が記者会見を実施する予定でございますので、それを待って、我々もいろいろ対応したいと思っておりますので、ちょっとしばらくお待ちをというところが、率直な考えでございます。
 十分で満足な答えじゃないかもしれませんけども、現在のところは我々もよく実態を把握していないということで、報道ベースで来ておりますので、それでまだ報道ベースでも、本人の発言というものがやっぱり重要視されるべきだと思いますし、本人の記者会見を待ちたいと思っています。
 
 以上