平成31年1月29日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。
 冒頭、1件、お知らせいたします。
 本日、各省庁がオリパラ基本方針に基づいて、オリパラ関係の施策の実効性を担保し、その進行管理に資するよう、平成30年の補正予算案、平成31年度当初予算案における、オリパラ関係予算を取りまとめました。
 今回から、昨年10月に会計検査院が国会に提出した報告書の指摘等を踏まえ、平成25年度以降を対象にして取りまとめました。
 平成25年度以降のオリパラ関係予算の合計は約2,197億円。平成30年度補正予算案のオリパラ関係予算は約63億円。平成31年度当初予算案は約322億円であります。
 なお、一層の透明性の確保や、国民の理解を求める観点から、今回のオリパラ関係予算の公表に加え、支出の段階でも集計を行い、この秋に平成30年度までの支出額を取りまとめて公表することとしております。
 限られた予算と時間で最高の大会を実現するため、引き続きオリパラに関連する施策を、効率的、効果的に実施するとともに、できる限りコストを抑制できるよう、努めてまいります。
 なお、オリパラ関係予算の詳細については、この後レクを行いますので、事務方に問い合わせてください。
 私からは以上でございます。
 

2.質疑応答
(記 者)
 今のことに関連してなんですけれども、オリパラ関連予算については、これまで様々な議論がありましたが、今回の取りまとめ結果について、国民からの理解を得るという観点も含めて、大臣としての評価をお願いします。
(大 臣)
 平成31年度のオリパラ関係予算については、更なる透明性を図る観点から、昨年10月に国会に提出された会計検査院の報告書の指摘等を踏まえ、大会の招致を決定した平成25年度以降を対象に集計しました。
 平成25年度から平成27年度までの予算が685億円あったことなどから、総額が2,000億円を超えることとなりました。
 2,197億円の内訳を見ると、競技力の強化が1,010億円、主に新国立の整備に使用されるJSCへの運営交付金等が517億円となっており、いずれも大会の準備、運営等に特に資する事業だと考えております。
 限られた予算と時間で最高の大会を実現するため、引き続きオリパラに関連する施策を、効率的、効果的に実施するとともに、できる限りコストを抑制できるよう、努めてまいります。
 以上でございます。
(記 者)
 昨日、通常国会が召集されました。安倍首相は所信表明演説で五輪やサイバー対策についても触れられております。一方、統計問題も取り沙汰されておりますが、本国会にどのような姿勢で臨むか、お聞かせください。
(大 臣)
 昨日から平成最後となる通常国会が始まりました。東京大会まで残り1年半となり、大会への国民の関心も高まることが見込まれる中、本年は各会場でテストイベントの開催が予定されるなど、準備を本格的に進める重要な時期となっております。これからの通常国会においても、一つ一つの課題に真摯に向き合い、しっかりと対応してまいりたいと思っております。
(記 者)
 オリパラ関係予算についてお伺いします。これまで東京都や組織委員会との3者で合意したオリパラ予算では、総額で1兆3,500億円で、そのうち国は1,500億円を負担するというふうに大筋で合意されております。
 今回見ると、その1,500億円に含まれない事業も多数あり、既に1,500億を超える2,200億近くになっておりますけれども、これに対してオリパラ予算が全体的に肥大化しているという指摘もあると思うんですが、それに対しては大臣、どうお考えでしょうか。
(大 臣)
 東京大会は東京都が招致して開催するのであって、準備、運営は開催都市である都が主導することが基本であります。その上で、国が必要な支援をしてきたのが経緯でございます。
 このため、開催経費においては、まずは開催都市である東京都と大会の準備、運営を担う組織委員会が実施主体としての責任において明らかにすべきものと考えております。
 政府としては、国民の理解を得て、大会を成功させる観点から、引き続き大会に関する経費の状況について、注視してまいります。
 以上でございます。
(記 者)
 関連で。
 大臣、その国の予算が2,200億円近くなっていて、既に大会の今まで公表された1,500億円からかなり膨れていると思うんですけども、そこについては、この数字をどうお考えですか。
(大 臣)
 当初の予定よりセキュリティーとか、そういったものまで含めていて、その分膨れ上がったということでございます。
(記 者)
 先程透明性というお話をされていたと思うんですけども、逆にその透明性を高めるために、政府としてはどういうふうな取組を、具体的な内容を教えていただけますか。
(大 臣)
 毎年、毎年予算が増えるたびにオリパラ関係予算を公表していると思います。年度ごとに。
 秋にはまた支出段階でも、公表する予定になっているそうです。
(記 者)
 それ以外に何かあるんですか。今回の段において、従来ないような取組をするであるとか、今後どういう、秋の支出額を出す以外に、透明性を高めるとして、政府としてはどんな取組をなさいますか。
(大 臣)
 毎年5月に国会報告という形で提出する予定になっているということでございます。
(記 者)
 話題変わりますけれども、昨日、大会ボランティア、スタッフの愛称がフィールドキャスト、都市ボランティアの愛称がシティキャストと発表されました。大臣としての受け止めをお願いいたします。
(大 臣)
 2020年東京大会のボランティアのネーミングが、ボランティア応募者による投票で、大会ボランティアについてはフィールドキャスト、都市ボランティアについてはシティキャストに決まったと承知しております。
 ボランティア応募者による投票で決定したとのことであり、大会に向けた機運が盛り上がるとともに、ボランティアの参加意識も更に高まるものと思っております。
 また、このネーミングにつきましては、大会を盛り上げる重要な役割を担ってほしいという願いが込められているとのことでございます。私個人としても、大会の顔となるボランティアの皆様にふさわしい活躍を期待しております。
 以上です。
 
 以上