令和元年7月2日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。私の方から冒頭3件お話をさせて頂きます。本日、閣僚懇談会におきまして、テレワークを含む大会1年前の交通マネジメント試行について、関係大臣に対して協力をお願いいたしました。2020年東京大会においては、選手及び観客の円滑な輸送の実現と、経済活動、市民活動との共存が重要であります。経済界や国民の皆様の協力を得て交通量を減らしていくことが必要です。大会1年前の今年の夏に交通マネジメントの試行を官民で行い、本番につなげてまいります。その際、幅広い協力を得るためには、国が率先して取り組んでいくことが大切で、例えば7月24日には、本府省等常勤職員の5割が、テレワークを始めとして時差出勤や休暇取得等に取り組むよう協力をお願いいたしました。併せて各府省庁が所管する関係業界へ積極的な働きかけをお願いしたところであります。引き続き東京大会の成功に向けて、経済界、国民の皆様の御理解、御協力を頂きますよう東京都組織委員会と連携して取り組んでまいります。二つめでありますが、本日、復興「ありがとう」ホストタウン1件を決定いたしました。東日本大震災の後、台湾から災害公営住宅建設事業への補助や、保育園や幼稚園の建設補助の支援を受けました岩手県の大槌町が、復興「ありがとう」ホストタウンになりました。これにより復興「ありがとう」ホストタウンは23件となりました。なお、先週6月28日にホストタウン22件を新たに登録しております。これによりまして、本日公表の復興「ありがとう」ホストタウン1件と合わせまして、ホストタウン全体の件数は346件、自治体数では414市町村になりました。相手国・地域数は、アフリカは2か国、中南米が2か国、欧州が4か国加わり、134となっております。今後も引き続き、ホストタウンの登録拡大や取組内容の充実、並びに被災地と連携しての復興「ありがとう」ホストタウンの取組の支援を行ってまいります。最後に、3件めでありますが、7月6日土曜日、共生社会ホストタウンとして登録されております岩手県遠野市で、パラリンピック競技5人制サッカーブラジル代表チーム歓迎交流会が開催されますので、私も出席をして御挨拶をさせていただく予定であります。詳細につきましては、事務方にお尋ねをいただければと思います。私の方からは以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 2点ありまして、JOCの新しい会長に山下さんが就任されましたけど、そのことに対する受け止めとですね、竹田前会長について説明責任が発生してると思いますが、今後どのように対応されていくべきかというふうにお考えなのかということを、2件お伺いします。
(大 臣)
 先月の27日にJOCにおいて新しい役員が改選されて、山下泰裕さんが会長になられたわけでありまして、実は昨日、山下新会長とそれから福井専務理事さんに私のところへおいでいただいたところでございます。山下会長は、選手としても指導者としても、そして団体役員としても多方面にわたりまして豊富な経験と実績がお持ちでございますので、我が国のスポーツ界の更なる発展に向けて是非リーダーシップを発揮していただきたいと、期待を致しているところでございます。 それから2件めの点につきましては、招致活動そのものについてはJOC、東京都が主体となって行ってきたところでありますので、両者において説明をきちっとされることが大切であろうと、そういうふうに思っております。また、竹田さんのことについては、今もフランスの当局におきまして、起訴するかどうかの判断をしているということは承知をしていますので、私としてはその動きを注視していきたいと思っております。
(記 者)
 復興「ありがとう」ホストタウンで、今回、大槌町が台湾との登録ということで、その関連なんですが、震災の復興支援で台湾から多大な支援を頂いたということも踏まえてのこととのことなんですが、今回のホストタウン登録について改めて期待することと、あと大会後の交流なんかも計画をされているようなんですけれども、大会後の交流継続についても、それもあわせて御期待あれば伺いたいと思います。
(大 臣)
 はい、2020年東京大会、これは復興オリンピック・復興パラリンピックという大きなコンセプトがあります。看板だけ掲げても中身が整わなければ、これはならないわけでありまして、いろいろな取組をしておりますが、復興「ありがとう」ホストタウンというのは、その中でも大変大きな取組になります。できる限り多くの被災地がこの復興「ありがとう」ホストタウンに手を挙げていただきたいと、こういう思いですが、この度、大槌町が加わったということを大変うれしく思っております。御指摘のとおり2020年に向けて進めるわけでありますが、大会が終わったらそれで終わりということであってはならないんで、大会終了後もこうした2020年をきっかけにつくられた国・地域とその市町村との関係を大切にして、それ以降も継続してこうした文化交流等が進む、そういうことが重要であると、そういうふうに思っております。我々としてのいろいろなレガシーを考えているわけでありますが、復興「ありがとう」ホストタウンもそのレガシーの一つだろうと、こういうふうに思っておりまして、継続的に、そうしたレガシーを常に継承して発信するということ、これは大会が終了しても継続、そういう面でしっかりやっていく必要があると思っております。
     
 以上