令和元年8月2日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 私から冒頭、先導的共生社会ホストタウンのことにつきまして発言させていただきます。本日、先導的共生社会ホストタウン9件を認定いたしました。共生社会ホストタウンは14件ありますが、そのうちの9件を認定したということであります。北から順に三沢市、遠野市、川崎市、浜松市、明石市、宇部市、田川市、飯塚市、大分市であります。先導的共生社会ホストタウンは、共生社会ホストタウンのうち、先導的・先進的なユニバーサルデザインの街づくりと心のバリアフリーに取り組む自治体を、申請に基づいて内閣官房オリパラ事務局が認定するものであります。今後は先導的共生社会ホストタウンを関係省庁、団体とともに重点的に支援することなどによりまして、地域主導で共生社会の実現に取り組むトップランナーとして、他の自治体のモデルとなるような取組の創出と横展開を目指していきたいと思っています。併せて従来からの共生社会ホストタウンにつきましても、引き続き幅広く登録を推進してまいりたいと思います。詳細につきましては後程、事務方から御説明をさせていただきたいと思います。私からは以上です。よろしくお願いします。

2.質疑応答
(記 者)
 大会時のパブリックビューイングについてお伺いします。先日、組織委員会も自治体とか学校、商店街など、幅広く実施できるとする運用指針を発表しましたが、過去大会よりも広く認めるということですが、受け止めをお願いします。
(大 臣)
 7月31日に、パブリックビューイングを実施するための基本的な手続それから注意事項をまとめましたガイドライン、これが組織委員会から発表されたところであります。この中でパブリックビューイングを実施できる主体として、地方自治体のほか自治会や商店街等、児童福祉施設と、多くの組織が認められることになったわけでございまして、より多くの会場にて、多くの方々が一緒になって競技を楽しみ選手を応援する機会が持てるようになり、大変いいことだなと思っております。全国のホストタウン自治体に対しましても、この貴重な場を大いに活用していただくよう、ホストタウン事業の一つの取組としてお話をしていきたいと、こういうふうに思ってます。
(記 者)
 韓国の方の報道で、1日から札幌で行われるカーリングの大会に、日韓関係の冷え込みで、韓国の2チームが参加しないということを決めたというような報道がありました。オリンピック・パラリンピックが控えた中でですね、ちょっと日韓関係がスポーツ分野にも影響を与えないかというふうな懸念も、し得るかなというふうに思うんですけども、大臣のお考え、受け止めを。
(大 臣)
 政治とスポーツというのは、これはやっぱり別に考えてもらうというのが一つの考え方であると、私はそういうふうに思っております。そういう意味において、今の二国間の状況を前提として、カーリングのチームが参加しないということについては、私としては大変残念に思います。
(記 者)
 昨日、感染症の省庁連絡会議があって、推進計画決定されたと思うんですけれども、いろいろな取組が強化される中で、大臣が特に効果について注目されてるものがあれば教えていただきたいのと、感染症対策の現場について改めてお聞かせいただけませんでしょうか。
(大 臣)
 大会開会まであと1年ということになりまして、これからテスト実行までになりますが、組織委員会それから東京都と連携を強化しつつ、やはりそれぞれの責任分担というものもしっかり考えながら、準備進めなければいけないと思っております。これから私どもも国としての責任の中には、やはり安心・安全ということがあると思います。これはテロ対策とかサイバーセキュリティーもあるわけでありますが、併せてこの感染症の問題については、これはしっかりとした対策を立てなければいけない。前回のリオデジャネイロのオリンピックのときに、ジカ熱が流行するということがずっと起こりまして、現に新しく競技になったゴルフ競技においては、PGAの選手なんかが、それで参加をやめたとかそういうこともあったというふうにも聞いております。したがいまして日本においても風疹、麻疹、これが今流行、急激に増えているということがありますので、これに対する対策をきちっとやる、やっている、これが大切でありまして、特に選手や観客の方々と接するような機会の多い方については、今までの予防接種の履歴などをきちっと調べて、もしそれがなければ優先的に予防接種をしてもらうとか、そういうような対応をしっかりやっていく。それからほかにも感染症ありますから、そういうものは空港あるいは港などの検疫において、その場所において水際作戦をしっかりやるとか、そういう手当てを十分やることが重要であると思っております。そのやってるということを国際社会に対してもきちっと発信をして、日本はこういう対応をしっかりやってるんだということを知ってもらって、来年の大会には、選手はもちろんでありますが、多くの海外からの観客の方々にも、安心して日本を訪れていただけるような、そういうふうに体制を整えられればいいかなと、こういうふうに思います。
(記 者)
 先程質問があった韓国の話なんですけども、現状で東京大会に何か影響が出てるような状況を確認されてるのかどうか、その事実関係について。
(大 臣)
 今のところは具体的にありません。
(記 者)
 先程の関連ですけれども、カーリングに関しては二国間の関係が影響したというふうに、大臣自身は御認識されてらっしゃるんでしょうか。
(大 臣)
 これは日本国の方からのアクションじゃなくて先方からのアクションでありますので、先方がどういう判断のもとでですね、こうされたのか、それはちょっとよく分かりません、先方の考えですから。
            
 以上