令和元年10月4日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。私からは特にございませんので、よろしくお願いします。

2.質疑応答
(記 者)
 テコンドーの問題についてお伺いします。今週、協会と選手の話合いの場が持たれたんですが、途中で選手が退席するなど、収束がまだ見通せない状況です。五輪まで300日を切って時間もない中で、元アスリートでもあるオリンピック大臣として、どう見られていますでしょうか。
(大 臣)
 やはり来年のオリンピック・パラリンピックに向けて、全てが一つになってしっかりと目標に向かっていくということは、大会の成功に向けて非常に重要なことだというふうに思っております。アスリートファーストという観点からしても、しっかりと協会側が選手あるいは監督、スタッフ、協会としてしっかりとそれぞれの意見を聞きながら、環境の整備というものに、そして選手のそういった取り巻く環境というものに、しっかりと意見を聞きながらテコンドー協会として、連盟としてオリンピック・パラリンピックに臨んでいただけるような、そのような形をとっていただけることを期待をしています。あくまでも、やはりアスリートの意見をしっかりと踏まえて、気持ちよく目標に向かっていける、そういう環境整備に取り組んでいただきたいという、それをしていただけるように期待をしております。
(記 者)
 今日、国会開会になりますけれども、大臣としての抱負ですとか、あと議論されるべきと考えていらっしゃる課題などについてお聞かせください。
(大 臣)
 今日から国会が始まりまして、私自身、このオリンピック・パラリンピック、そして男女共同参画、女性活躍の担当大臣を拝命して初の国会というふうになりました。オリンピック・パラリンピックに関しては、いよいよ300日を切りまして、今までやってきたことがより具体化されて、そして検証ですとか、あらゆることにおいての連携強化を図って成功に向けていかなければいけないという大事な時を迎えていると思います。国会でも、様々な問題が山積しております。そして、解決をしていかなければいけない問題もありますので、そこはしっかりと丁寧に謙虚に説明をさせていただきながら、より良い方向に向かっていかなければいけないと、今日また改めて国会の初日を迎えて、緊張感を持ってやっていきたいとそう思っています。
(記 者)
 話題が変わりますけれども、関西大学のアイススケート部の監督を退任した織田信成さんが、リンク内でのモラハラ行為や大学への対応に不満があったことなどを主張して、関西大学側が反論しています。大臣はこれまで関西大学のアイススケート部で名誉顧問につかれるなどの関わりがあったようですけれども、この問題へのお考えをお聞かせください。
(大 臣)
 そういった問題があったということは承知をしておりますけれども、事実確認ですとか、そういったことというのは、確認ができていませんので、私からは今の立場でどのような考えかということは控えさせていただきたいというふうに思います。ただ、やはり大学側、あるいは伝統あるアイススケート部でありますので、たくさんのすばらしい優秀な選手を輩出してきているアイススケート部でもありますから、しっかりと協議を重ね、検証をしていただいて、よりよいスポーツ環境や、よりよい大学環境というものをつくり上げていくように努力をしていただければと思っております。
(記 者)
 今、ドーハで開催中の世界陸上についてちょっとお尋ねしたいんですが、マラソンや競歩でちょっと厳しい暑さで棄権者が続出するような事態になって、選手からもちょっと批判の声のようなものが出ています。今回のケースを見ると、来年の東京大会に向けても、特に選手向けの暑さ対策の重要性みたいなものが改めて浮き彫りになったのかなというふうにも思うんですが、大臣は今回のその世界陸上のマラソンや競歩の事例といいますか、どのように御覧になっているかというのを、御所見をお伺いできればと。
(大 臣)
 深夜のレースということで、暑さ対策のためにそういった時間帯になったというふうに承知をしているんですけれども、それでもやはり多くの選手が棄権をするというようなことだったというふうに聞いております。それぞれやはりアスリートたちが、今回のドーハの大会を経験をしていく中で、どのように何を改善してほしいかという声もたくさんあるんだというふうに思います。そういった声を協会、あるいはJOCですとか、そして組織委員会がしっかりとそういった意見を聞き、そして検証して、今後それを私たち政府側といたしまして、連携、強化を図りながら、暑さ対策に向かってやるべきこと、そしてこれから更にまたやらなければいけないこと、していかないといけないと思います。今回は給水所を細かく、以前よりも増やしたと聞いておりますし、また、これからミストだけではやはりいけないというような選手の声もあったというふうに承知しておりますので、日陰をどのようにつくっていくですとか、あるいは観客の方に対してやあるいはボランティア、そして競技運営する側の役員、そういった方たちへの配慮も今後非常に重要な観点になってくると思います。アスリートが気持ちよくしっかりとした体制の中で走り抜くことができるということは、観客やあるいはボランティアスタッフ、そしてそれを支える競技役員も同じような暑さ対策の環境が整っていなければ、アスリートファーストの競技には、大会にはなっていかないと思うものですから、元アスリートという立場においては、しっかりと全てにおいて、一丸となってやっていかなければいけないと思っておりますので、検証しながら、今後の対策をしっかりとやっていきたいと思います。
(記 者)
 先程の関西大学のスケートの話なんですけど、大臣、大学側がしっかりと協議、それから検証していくということをおっしゃっていましたけれども、協議というのは大学がやるという意味ですか。それとも大学側と織田さん側がしっかり協議の場を持った方がいいという、どちらの趣旨でおっしゃっているんでしょうか。
(大 臣)
 どちらもですね。こういった問題というのは、そうであった、いやそうではなかったというふうにして、双方の意見が違うというようなことを報道べースですけれども、承知しております。それを見る限りですけれども、やはり大学関係者とそしてアイススケート部、そしてアイススケート部は外部の方たちにも御協力をいただいて成り立っているものですから、大学とそしてその取り巻く環境や人々、そしてアスリート、スケーター、織田監督というふうにして、やはりそれぞれがどのようにしてこうなったのかということは、今回もそうですけれども、これからについても選手たちが不安のないような環境をつくっていくということは責務だというふうに思います。そういった観点からあらゆる面においての協議というものが必要であるというふうなことでお話をしました。
(記 者)
 分かりました。併せまして、大臣が就任される前に名誉顧問を務めていたころに、こういったようなことは直接お話というか、そういうことを耳にしたりしたというようなことはありますでしょうか。
(大 臣)
 全くなかったです。
        
 以上