令和元年11月19日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。冒頭1件お知らせがあります。本日の新国立競技場整備計画再検討のための関係閣僚会議の概要を御報告いたします。まず、JSCの大東理事長から、新国立競技場整備事業の進捗状況について御説明をいただきました。定められた工期、整備コストの範囲内で今月末に完成見込みとのことで、関係閣僚会議としては、今回をもって整備プロセスの最終的な確認としております。また、萩生田文部科学大臣から、大会後の運営管理について検討状況を御報告いただき、文部科学省を中心に、引き続き検討を進めていくことと致しました。私からは以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 今ありました新国立競技場の整備に関してお伺いいたします。今朝の関係閣僚会議で、今月末に完成見込みの報告があったということですけれども、これについての大臣の受け止めと、また、会議の出席者から具体的にどのような発言があったのか、御紹介をいただけますでしょうか。また併せて、大会後の管理運営についての大臣のお考えがあれば、お願いいたします。
(大 臣)
 本日は、萩生田大臣からは、大会後の運営管理の検討状況について、本年度のマーケットサウンディング等によって、民間の意見を聞きながら検討を行っていきたいということを踏まえ、大会後、速やかに必要となる図面等を開示して、事業者において十分な検討を行ってもらい、2020年秋以降に公募を行うということで、御説明がありました。今後は、文部科学省を中心として、引き続き検討を進めていただくということで、新国立競技場の大会後の運営管理については、文部科学副大臣を座長とする、大会後の運営管理に関する検討ワーキングチームを設置して、実務的な検討を行っていくということになっております。今後は、すばらしい新国立競技場の完成と、オリンピック・パラリンピックを控えて世界に発信していく状況になっていきますので、今後、そういった機能ですとか、あるいは外部からも一体感を持って、育てていただけるような、新国立競技場というものにしていってもらうための民間の意見をしっかりと捉えながら、進めていっていただければというふうに思っております。
(記 者)
 五輪のマラソン・競歩についてです。昨日、札幌市内で実務者会議がありまして、組織委員会が示した大通公園の発着案が札幌市、北海道と基本合意しました。一方で、日程やコースの詳細は持ち越されたんですけども、大臣の御所感と、もし何か要望などがあればお聞かせください。
(大 臣)
 昨日、札幌市で実務者協議が行われ、札幌市と北海道、そして組織委員会とこのマラソン・競歩の発着点をいずれも大通公園とするということで合意をされたということです。また、12月のIOCの理事会に向けて、もう一度実務者協議を行うということを承知しておりますので、合意が今回されたということですけど、これからIOCやOBSですとかIF、そういったところがさらにその合意に対してどのように検討していくかということを引き続き注視していきたいというふうに思います。また、日程あるいは時間ですが、アスリートとしては、とにかく早く決めてもらいたいということですので、この点については、引き続きアスリートファースト、そして見る方、舞台をつくる、支える側もそうですけれども、やはりその一体感を持ってすばらしい大会になるように進めていっていただきたいというのが、私自身の願いです。
(記 者)
 新国立の後利用に関してなんですが、政府としては2017年に大会後は球技専用にするというような方針も固められていると思うんですけれども、一方で、陸上のトラックを残すべきじゃないかというような意見も一部の関係者から出ています。大臣、その大会後の姿ですが、球技専用にすべきか、あるいは陸上トラックを残すべきかという、この辺りについて現時点でどのようにお考えかというのが1点と、認可の計画については今年の年央までに固めるという方針だったと思うんですけれども、この取扱いについては、どのようなカタを。
(大 臣)
 新国立競技場の大会後の運営や管理ということで、先程と同じなんですけども、文部科学副大臣のもとで大会後の運営管理に関する検討ワーキングチームを設置して、今後、民間の意見も取り入れながら検討していくということなので、そこについては、しっかりとどういうふうな運営をしていくのかということも踏まえて、あらゆる意見を幅広く聞いていただきたいなというふうに思います。トラックを残すべきという意見もあるというのは承知をしておりますけれども、それについてもやはり今後、どのように運営されていくかということによって変わってくるというふうに思いますので、新国立競技場にふさわしい運営をしていっていただけるような検討というものをお願いしたいと思います。
(記 者)
 一部報道で自民党が1月に参議院選で改選を控えた党所属の参議院議員に対して、後援会関係者らを4組までと御招待いただけますと記載した案内状を送っていたという報道がありました。大臣はこういった案内状を受け取ったかと、あと受け取っていた場合、招待していたか、どういった人を何名招待したかも併せてお聞かせください。
(大 臣)
 今朝の報道で拝見しまして、私自身もそういった文書を出すという報告を受けていなかったもんですから、御指摘の点については知らなかったです。私も事務的にはそういった御案内を出したということは承知しているんですけれども、どなたに出したということは、ちょっと確認はできていないです。私自身も、政治家になってからは一度もこの「桜を見る会」に出席をしたことがないもんですから、その件については存じ上げていないですね。
(記 者)
 確認ですけれども、事務的にはそういった御案内を出したということは承知しているというのは、大臣の事務所が関係者の方にその「桜を見る会」の案内状を出したということですか。
(大 臣)
 推薦を申し上げたということの報告は、今回のことで問合せといいますか、事務所に確認をしましたら、御案内、御招待の方の推薦をしたことはあるというふうな報告でしたけれども、その方がどなたかということの報告は私は受けていませんでした。
                           
 以上