令和元年12月3日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
 おはようございます。私の方からは報告ございませんので、お願いいたします。

2.質疑応答
(記 者)
 マラソンと競歩について、大会終盤の4日間に集中開催する方向で進んでいるということです。その受け止めと、セキュリティーを担う国として集中開催することのメリットなどありましたら教えてください。
(大 臣)
 今、大会組織委員会を中心として当事者間で、コースそして日程というのを協議していると聞いております。また、引き続きその状況は注視していきたいというふうに思っておりますけれども、やはり経費の問題、そして大会が分散されるということですので、例えばドーピングコントロールオフィサーの派遣ですとか、あるいはホテルを選手村等にするということはお聞きしていましたので、そういった関連も含めて4日間に集中をした方が、安全性ですとか機能性ですとか、そういったことがスムーズな状況の中で運営されていくということが、メリットではないかというふうに、私自身は捉えております。その中で一番大切なことは、やはり安心と安全、そしてアスリートファーストの視点が中心となって、見る方たちが楽しんでいただけるような大会にするということが、最重要課題であります。引き続きそういった総合的な観点から見据えて、競技日程そしてコースを、早く決定していただければと思っております。
(記 者)
 今の質問に関連して、IOCの理事会なんですけども、今、JOCの山下会長をIOCの委員に推す声が上がってるんですけども、大臣の御意見をお願いします。
(大 臣)
 そういう声が上がってるということは承知をしております。今後決められていく段階になるんだというふうに思うんです。私としては、やはり東京開催でありますので、今、国際体操連盟の渡邊会長がIOCのメンバーになっておられますが、1か国に1人、2人ということではなく、これは何名いてもいいことですので、1人でも多くの日本の方が、関係者がIOCのメンバーになるということは喜ばしいことですので、是非そのようになるように、私自身も応援をさせていただきたいなと思います。
(記 者)
 萩生田文科大臣が、教育新聞というメディアで、世界水準のアスリートが引退後に、体育の教員とかで学校の現場で活躍できる環境を整備するっていう考えを話されていたんですけれども、政府としてもこういう検討状況があるのかどうかということと、萩生田さんの言うことだと、2020年後のオリンピック・パラリンピックのレガシーとして、アスリートのセカンドキャリアを確立したいということをおっしゃっていたみたいなんですが、そちらに対しての大臣のお考えがあれば教えてください。
(大 臣)
 今、政府としてそのことを議論していくということにはなってないというふうに思います。ただ、私自身がJOC時代、アスリートナビゲーションを設置させていただいて、多くの企業の皆様方と連携をさせていただく中で、アスリートのセカンドキャリアあるいはデュアルキャリアのための支援というのをしてきたんですけれども、その中でスポーツビジネス議員連盟ですとかスポーツ議員連盟では、そういう形をとっていくのが子供たちにとっても非常に夢のあることではないかという議論は当時ありました。その中で選手たちが教育の現場に行って、スポーツのすばらしさというものと、そして、そのことによって健康ですとか様々な問題についての解決のための一助を担わせていただくことであれば、非常にすばらしいことではないかという話をしたことはあります。私個人としましては、この2020年の東京大会のレガシーとして、今後オリンピック・パラリンピックを通して教育というものに結び付いていくということであれば、大変喜ばしいことだなというふうに思いますので、いずれそういう機会があれば、またアスリートにも励みになるのではないかなと受け止めております。
                            
 以上