令和2年1月17日


閣議後定例記者会見


1.冒頭発言
おはようございます。冒頭、1件お知らせがございます。いよいよオリ・パライヤーとなりました。東京大会の機運醸成をより一層日本全国に広げていくための一環といたしまして、この度各方面の方々と意見交換を行うチームヒアリングを実施することと致しました。初回は来週21日、火曜日ですが、JOCの女性理事の皆さんをお迎えして、アスリート、女性、そして指導者としての観点から、東京大会でのPRのポイント等についてのお話を伺い、関係各所で行っている機運醸成等の取組の参考とさせていただきたいということで実施を致します。私からは以上です。

2.質疑応答
(記 者)
 先程、小泉環境大臣が第一子が誕生したことを明らかにしましたけれども、その受け止めと、育休をとることに対しての賛否がありますけれども、それについてのお考え、受け止めをお願いします。また、20日から通常国会が始まります。IRや「桜を見る会」、河井前法務大臣夫妻に関わる疑惑などもありますけれども、国会に求めること、期待したいこと、それから大臣の意気込みをお願いいたします。
(大 臣)
 まずは「おめでとうございます」と申し上げたいです。小泉大臣が第一子を授かられたということは、大変喜ばしいことだと思います。心からお祝いを申し上げたいと思います。その中で、昨年から小泉大臣が育休についてのお話をされていまして、今回もいろいろな意見があると思いますけれども、男性の閣僚、そして男性の国会議員が積極的にそういった育休ということの取得と同時に問題提起をするということは、非常に良いことだと思います。小泉大臣が公務に支障を来さないこと、そして危機管理を万全にすることを条件として育休をとられるということですから、今後そういったことを一つ一つ解決をしていく突破口といいますか、パイオニアとなっていただくことによって、男女共同参画の推進にとって非常にいいことだと思っております。男性、そして女性問わずに家庭生活、育児、議員活動が両立しやすい環境というものが整備されていくことは重要でありますので、今後ジェンダー・ギャップ指数の件につきましても、やはり政治分野における女性の参画がまだまだ低いということが、そういった順位を下げていることにもなっていきますので、男性議員、そして女性議員がそれぞれの立場をしっかりと踏まえながら、こういった問題に自らが取り組んでいくということは、私自身は非常にいいことだと考えております。特に2000年でしたけれども、平成12年に私自身が女性の国会議員として、参議院議員始まって以来の初めての出産ということを経験しましたけれども、そのときにも女性国会議員の産休という制度はありませんで、議院規則の改正によって、国会を欠席するときの事由として、出産という文言を書き込めることができたという改正をしていただきました。そういったことも一つ一つ解決を、自らがやっぱり解決していかなければ、こういった問題は国民の皆さんにお話をする、お願いをするにいたしましても、なかなか自らがやっていなければ、しっかりと促すこともできないと思いますので、今後、小泉大臣がそういったことを自ら進んでやっていくことによっての期待を込めて、担当大臣という立場でもしっかりと取り組んでいきたいと思っております。また、来週から通常国会が始まりますけれども、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックイヤーとなりまして、担当大臣といたしましては、しっかりと成功に導かせていただけるように、緊張感を持って全力で取り組んでいきたいと思っております。様々な問題がありますけれども、国民の皆さんとしっかりと向き合って、一つ一つ真摯に丁寧にお答えをしながら、2020年のこの年、東京大会の成功と同時に、その先のレガシーをどのようにつくり上げていくことができるかということに、全力で取り組んでいきたいと思っております。
(記 者)
 陸上の長距離の厚底シューズを世界陸連が禁じるのではないかというような報道があって、その是非を巡って論争に発展しつつあるんですが、東京オリンピックが迫る中で、用具の規制を巡るルールの混乱というのは、過去にほかの競技でオリンピック前にあった例があると思うんですけれども、早期の収拾が望まれるのではないかと思うんですが、大臣としてはこの問題についてどういう解決を望まれるかというお考えをお聞かせください。
(大 臣)
 かつてスキーの板の問題ですとか、スケートもスラップの問題ですとか、水泳のユニフォームの問題、いろいろありました。私自身の経験からいたしましても、大事な4年に1度のオリンピック・パラリンピックの直前に変更というのは、相当選手にとっては厳しいのではないかなと思います。好記録が続出しているということにおいて、厚底のシューズが問題となっているということに関しては、詳しくお聞きしていないので、何とも言えないんですけれども、高速シューズになることによって、ケガが発生しやすいのではないかというようなことも問題の中にあったというのは、関係者の方から一度聞かせていただいたことはあります。でも、これだけやはり好記録ということが、見る人の関心を高めて、そして競技力向上ということと同時に、見る人の感動や感激ということによって、自らがまたスポーツに参画をしようということにもつながっていくことになると思いますので、競技力向上の部分において、こういった道具が直前によって変更されるということが、選手にとっての戸惑いができる限りないような決定をしていただきたいなとは、私個人としては思います。
(記 者)
 冒頭、大臣御発言があったヒアリングについてなんですけれども、1回目は女性理事ということで、2回目以降どういった方を対象にやっていかれるかということと、あと改めてどういった方向、目的というか、その機会をどういったものにしていきたいかということをお願いいたします。
(大 臣)
 やはり全員参加型のオリンピック・パラリンピック東京大会にしたいなという思いがあります。国がやるべきこと、そして東京都がやるべきこと、組織委員会がやるべきこと、あるいは各地方自治体がやるべきことというのは様々です。けれども、一つ横串を入れる形で、しっかりと情報を共有することによって、機運醸成につなげていきたいという思いが強くありまして、第1回は、これは昨年から始めたいと思っていたんですけれども、なかなかやはり日程の調整がつかないということもあって、年明けになってしまったんですけれども、まずはJOCの女性理事の皆さんですが、その後はパラの関係の皆さんにお越しいただきたいと思っています。それと、あとはボランティアの方、様々なボランティアを経験をした方々ですね、そういった方々のお話も聞きたいと思います。また被災地の皆さん、あるいは被災地でオリンピック・パラリンピックというものに、今後その先をどのように感じているのかということにおいては、被災地の小学生や中学生といった生徒の皆さん、児童の皆さんにもお聞きをしたいなとも思っております。様々な立場で活躍をされて、そしてオリンピック・パラリンピックというものにどのような思いと、そしてレガシーを築いていきたいかと日々考えていらっしゃる率直な意見、そういったものをお聞きすることができたらな、それを一つ参考にして、またしっかりとした政策的な部分においても、取り入れさせていただきたいなと考えての取組です。
                            
 以上