令和2年3月13日


閣議後定例記者会見


質疑応答
(記 者)
 幹事社から2点伺います。1点目は、昨日ギリシャで行われた採火式について、大臣の受け止めをお願いします。
(大 臣)
 昨日、ギリシャはオリンピアのヘラ神殿で、オリンピック聖火の採火式が予定どおり行われたということを承知しております。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から採火式は、無観客そして関係者の人数も絞り込んで実施をされたということでありますけれども、開催に当たって御尽力をされた関係者の方々に、心から感謝を申し上げたいと思います。日本人としては最初のランナーとなった野口みずきさんが走られてる姿を、私もテレビで見させていただきまして、いよいよスタートをしたなと大変感動しました。20日に宮城県の東松島市に到着いたしまして、26日からいよいよJヴィレッジをスタートしますので、その機運醸成にもつながっていけばいいなと、昨日、無事採火式が行われたことを、改めて感慨深く見させていただきました。
(記 者)
 2点目はですね、アメリカのトランプ大統領が、新型コロナウイルスの関係で、東京五輪は1年延期した方がいいのではないかと言及しましたが、この点について受け止めをお願いします。
(大 臣)
 トランプ大統領の発言に関しては承知をしておりますけれども、IOCも組織委員会も、大会の延期ですとか中止というのは一切検討しておりません。7月24日の開幕に向けて安全で安心な大会準備を、計画どおり進めると聞いております。 昨日の聖火採火式におきましても、IOCのバッハ会長は、東京大会の成功に全力を尽くすということ、そして世界中の当局やスポーツ組織が、コロナウイルス感染の封じ込めに多くの対策を取っていることが、その思いを強くさせているということも述べられたと承知をしておりますので、政府としても、予定どおりの開催に向けてIOC、組織委員会、東京都と緊密に連携を取りながら、その準備を着実に進めていけるように、一層の努力をしていきたいと思っております。
(記 者)
 トランプ大統領の発言に関連してなんですけれども、トランプ大統領は、観客なしで開催するよりも延期した方がいいというような発言をされているようなんですけれども、場合によっては観客の人数を本番も絞るということが必要だと、大臣自身お考えでしょうか。
(大 臣)
 いえ、全くそういったことは考えていません。IOCそして組織委員会が、東京都との連携も取りながら、予定どおりに開催ができるように努力をしていくということでありますので、政府はそれをしっかりと情報を共有しながら最大限の努力をして、全てが予定どおり7月24日、東京大会の開催に向けて全力で準備をしていきたいと考えております。
(記 者)
 26日の聖火リレーのJヴィレッジでのスタートも、組織委員会が無観客を検討しているとの報道ありました。また、沿道での観覧も自粛を要請するという検討をしているという報道もありましたけれども、被災地では、聖火をどのように歓迎したらいいのか戸惑いもあります。大臣の受け止めをお願いいたします。
(大 臣)
 組織委員会あるいは現地の被災地の方々といろいろと御相談をしながら、一番いい方向で準備を進めていくと伺っております。無観客あるいは、やはりそういった関係者の人数も絞り込んでいくというようなことも、考えておられるということでありますけれども、何とかJヴィレッジのスタートによって、まさに復興オリンピック・パラリンピックのスタートになりますので、一番いい形でスタートが切れるようにしていっていただければと思います。
(記 者)
 スポーツの現場取材をしていますと、やはりかなりアスリートや競技関係者に、急速に開催への不安というものが広がってるように感じるんですけれども、オリンピック・パラリンピックはアスリートがいないと成り立たないものかと思うんですが、現状の部分においてオリンピックに出られた大臣から、アスリートに対してメッセージがありましたらお願いします。
(大 臣)
 まさにオリンピック・パラリンピックの主役はアスリートでありますので、アスリートがやはり目標に向かって今までずっと準備をしていく中で不安に思うこと、あるいはいろいろな形の中で情報が入ってくる中で戸惑いがないようにしてあげる、そういった環境を整えていくというのが、私たちの務めであると思っております。その中でそれぞれの関係団体ですとか国際連盟も含めてですけれども、スポーツ庁、そして、このオリパラ事務局や東京都、組織委員会とが、一つのチームを作りました。総合対応推進チームですけれども、いろいろな不安を払拭するために窓口を一本化して、そして個別の対応もしっかりとやっていくということで、できる限り選手たちに戸惑いやあるいは不安というものがないように、払拭されるように、最大限の努力をしていきたいと思っております。 選手にとっては、やはり試合が延期になり、あるいは中止になったりということで、そしていろいろな情報が飛び交う中で、いろんなことが想像されるんだと思うんです。それは当然のことだと思いますし、私自身もいろいろな経験をしていく中でそういったことが、窓口を一つにすることによって、あるいは、それぞれの連盟ですとかには、JOCもそうですけれども、こういった感染症対策の対応するチームも、それぞれ窓口作っていただいておりますので、その情報をしっかりと自分自身が、それぞれがキャッチできるように、そのことによって不安なく準備ができていけるように、精神的な部分においてもサポートをしていただくように、最大限の政府としても努力をしていきたいと思います。
                            
 以上