令和2年3月19日


閣議後定例記者会見


質疑応答
(記 者)
 2点質問させていただきます。1点目は、今日19日にアテネで予定されていた聖火の引継式ですが、日本からの代表団という形での渡航は見送りになりました。大臣も御出席というか、渡航される方向で調整されていたと思うんですが、こういう形になったことについての受け止めをお願いします。
(大 臣)
 昨日、IOCとHOC(ギリシャオリンピック委員会)と、そして大会組織委員会の3者で協議した結果、現下の欧州の状況に鑑みて、引継式に向けて18日出発したチャーター機については、代表団を乗せずに出発をしたということであります。一方、アテネでの引継式自体は大幅に縮小で行われる、そして、聖火は日本に持ち帰り、松島基地での聖火到着式は規模を縮小しつつ、予定どおり20日に行うとなったということを承知しております。20日の到着式、そしてその後の「復興の火」の展示、26日のグランドスタートについては、規模を縮小しつつ、予定どおりの日程で実施をすると聞いております。政府として引き続き聖火リレーの安心、安全かつ円滑な実施に向けて、組織委員会あるいは関係都県と連携を密にしながらサポートをしてまいりたいと思っております。 ・私も予定をしておりました引継式ですね。結果としては行けなかったということに対しては残念ではありますけれども、でも予定どおりに無事聖火が日本に向かってくることを心待ちにしながら、明日の到着式には伺いたいと思っております。
(記 者)
 もう1点なんですが、IOCが17日に予定どおり7月の開催に向けて準備を進めるということで、各IFと一致したということで声明を出しました。ただ、その後、一部のトップ選手ですとか、一部のIOCのアスリート委員などからは、予定どおりにこのまま開催を進めることを疑問視するような意見も少し出始めています。この点について、大臣の御所見をお願いします。
(大 臣)
 IOCの声明においては、2020年東京大会の開催に向けて、変わらず全力を尽くすということ、そして、世界中の多くの当局が講じている措置が、新型コロナウイルスの状況を封じ込める助けになると確信をしていることとされながら、予定どおり開催に向けてという声明を出されたということでありますけれども、いろいろな声があるということは承知をしております。アスリートの声を聞く場も設けられたとも承知をしておりますけれども、そういった中で、政府としては引き続き予定どおりの開催に向けて、IOC、そして組織委員会、東京都との間での緊密な連携を図りながら、その準備を進めていきたいと思っています。
(記 者)
 明日いよいよ聖火が松島基地に到着します。やはり予定していた子供たちの参加は見送られてしまいました。復興五輪の機運を高めるために改めてどのような取組が必要かを、お気持ちお願いいたします。
(大 臣)
 規模は縮小されながらも実施をされるということでありますので、復興オリンピック、そしてパラリンピックにふさわしい聖火の到着式と、そして「復興の火」の式典が機運の醸成につながっていけばと願っております。子供たちの参加が縮小されたということで、非常に楽しみにしていた子供たちにとっては残念だと思いますけれども、何かの形で組織委員会もお考えだともお聞きしておりますので、今後、子供たちが何らかの形で、オリンピック・パラリンピックに携わっていけるといいますか、そういったことができるような場があることを願っています。
(記 者)
 ちょっと質問かぶってしまうかもしれないんですけれども、IOCだったりとか予定どおり実施するという中で、結局、延期だったり中止だったりという発言は日本側はもともとしていないというところで、一方で、延期だったり中止だったりをするわけではないけど、そういったシミュレーションだったりとかもやっていかないといけないんではないかと、そういうのをやっていないのは無責任ではないかという声もあったりもするんですけれども、そういった点はいかがでしょうか。
(大 臣)
 それぞれの国の状況ですとか、それぞれの立場がやはりあると思います。その中で延期や中止ということがどのようになっていくかということを、ずっと考えることによっての不安といいますか、しっかりと準備をしていくことができないというような声があるということも承知をしておりますけれども、そういった全てのあらゆる声をしっかりと聞いていきながら、IOCは判断するものだと思っております。あくまでも政府としては、IOCそして組織委員会、東京都と決定をされたことにしっかりと寄り添いながら開催に向けて準備をしていくということに変わりはないです。
(記 者)
 アイスダンスの五輪代表で活躍されたクリス・リードさんが30歳の若さでお亡くなりになりました。大臣はこの突然の訃報をどのように聞かれましたでしょうか。
(大 臣)
そうですね。ちょっとびっくりしました。本当に突然のことだったので、申し訳ないんですけれども、3回のオリンピック、ずっと見てきましたし、姉弟で一生懸命に努力している姿と、そして誰に対しても、あるいは私に対しても非常に希望を持てるような発言をしてくれたクリスのことを思うと、本当に残念でならないんですけれども、昨年引退したんですよね。そして、新たなステージで頑張るんだという声を、メッセージをもらっていたので、本当に何か息子のような存在だったので、非常に残念です。指導者としてこれから新たなステージでということを楽しみに待っていたときに、こういった知らせがあって、私もお母さんにはメッセージを送らせていただいたんですけれども、彼は本当に長い間、フィギュアスケートの、特にアイスダンスは日本はまだまだこれからと言われているときだったものですから、その土壌を作り上げてくれたのがクリスだったので、その功績をたたえながら本当にお疲れさまでしたという言葉しかないですね。御冥福を祈りたいと思います。
                            
 以上