令和2年4月3日


閣議後定例記者会見


冒頭発言
 私から1件お知らせがございます。  本日、復興「ありがとう」ホストタウン1件を決定いたしました。岩手県北上市がセルビア共和国を相手とするものです。  東日本大震災後、セルビア共和国から日本に義援金が送られ、日本赤十字社を通じて、北上市に避難して生活を送っていた方々の支援に充てられたことから、北上市が代表してお礼を申し上げるものです。  北上市では陸上競技の事前合宿の受け入れを調整しているほか、大会前に関係者を招いた交流や、大会後の選手との交流なども計画していると聞いております。これによりまして、復興「ありがとう」ホストタウンは29件、31自治体となりました。  今後も引き続き被災地と連携しての復興「ありがとう」ホストタウンの取り組みの支援を行ってまいります。  私からは以上です。

質疑応答
(記 者)
 昨日から一般公開された聖火の展示についてお聞きします。  今、多くのイベントの主催者とか、飲食店も含めてですけども、感染症を拡大しない、させないために、自分の身を削って自粛に努めているところだと思います。その中にあって、あえて人が集まるような聖火の展示を行うことは、ちょっと疑問に思うんですけども、大臣は適切な展示だとお思いですか。
(大 臣)
 福島のJヴィレッジにおきまして、昨日から聖火展示の一般公開が始まったと承知しております。
 主催者である組織委員会では、今回の展示に至った背景として、3月24日に東京大会の延期が急遽決定したこと、そしてJヴィレッジが聖火リレーの出発地であったことから、福島において4月中聖火を保管して、展示をすることとしたと聞いております。  新型コロナウイルスの感染症対策として、密集状態をつくらないように展示開始のセレモニーを極力簡素化、そして展示に当たっては間隔をあけていただくなど観覧の仕方を工夫して、誘導等のための警備員を配置するなど必要な対策を講じるとともに、最新の新型コロナウイルス感染症の状況によっては一般公開を中止する場合もあると聞いております。  こういった中で、これから組織委員会で検討をなされていくことは承知しておりますけれども、関係団体と緊密に連携して、サポートをしていきたいと思います。  私も先日、聖火の到着式、そして復興の火の展示式典に出席させていただきました。ギリシャから届いた希望の灯として、それを見る方たちに希望と勇気を与えてくれるものだなというふうに改めて思ったわけですけれども、復興を目指していくといいますか、東北の一つの大きな希望の光になればいいと願っております。また、こういった状況の中ですので、当然感染症対策にしっかりと配慮しながらでなければいけないと思いますので、そういった対策がなされながら、この希望の火というものに1人でも多くの方が思いを感じ取っていただければいいのではないかなと私は感じています。
(記 者)
 もちろん意義があることは確かなんですけれども、皆さん、意義があっても、やっぱり人が集まることで感染のリスクがゼロではないというところで自粛していると思うんですけれども、大臣は、感染のリスクは、今回の展示に当たってゼロだとお考えですか。
(大 臣)
 いいえ、やはりしっかりと配慮していただかなければいけないというふうに思います。  到着式もそうでしたが、復興の火の展示式典にも伺ったんですけれども、自治体も、もちろん組織委員会も、多くの方々にお集まりを頂くのではなくて、自粛をというふうな呼びかけをされておりました。けれども、たくさんの方が到着式を、非常に遠いところから、自衛隊のブルーインパルスを見たいという方たちもいらっしゃったようで、相当遠くからたくさんの方が集まって、空を見上げているというような状況がありました。  そして、復興の火の展示式にも大勢の方が、密集を避ける形の中で会場近くにはいらっしゃっておりましたので、自粛といっても、本当にそういった希望の火を見に来たいという方がたくさんおられるんだなというふうなことも実感をいたしました。これを、どのように感染を拡大させないような取組をしながら、希望の火として受け入れていただけるか、そういったことをしっかりと、両方を考えていかなければいけないと思っております。
                            
 以上