令和2年5月12日


閣議後定例記者会見


質疑応答
(記者)
 先週の土曜日に、IOCのコーツ調整委員長が冒頭で、東京大会の再延長のプランはないと発言をされたという報道が出ました。これについては森会長も同じような趣旨のインタビュー報道が出ていますけれども、大臣としてはその辺りはどのようにお考えでしょうか。
(大臣)
 コーツ調整委員長がそのような発言をされたという報道は承知をしております。コーツ調整委員長は、これは森会長ももちろん一緒でありますけれども、世界がウイルスに打ち勝った証として、象徴として、史上最高の大会になるだろうと述べられています。こうした発言というのは、来年の東京大会の成功に向けたコーツ委員長の強い決意が示されたものであると私は受けとめさせていただいております。やはり、日本のみならず世界が新型コロナウイルス感染症の終息に向けてしっかりとめどを立てて、その終息に向かって一致結束をしていくということがまず第一だと思います。
(記者)
 コーツ委員長の発言は、再延期はないというのは、東京大会が無理なら中止ということを暗に示しているのではという見方もできると思いますが、その辺りはいかがでしょうか。
(大臣)
 再延期がなければ中止という発言は聞いておりませんし、発言はされていないというふうに承知をしております。やはりここは、日本、そして世界中が一つになって、新型コロナウイルスに打ち勝った証として東京大会を成功させるんだというその強い決意が示されているものだと受けとめております。
(記者)
 以前、大臣は、開催に当たっためどとして、ワクチンは条件ではないというような発言がありました。終息のめどというか、打ち勝った証というのは、具体的にどのようなものを想定されているのか。開催に当たる条件として、ワクチンではなく、めどというものは。
(大臣)
 ワクチンだけではなく、やはり治療薬というものもしっかりと開発されていくべきだという考え方があると思っています。これはバッハ会長もそういうお話をされていると承知をしております。これから日本だけではなく世界がどのような状況になっていくかということを注視しながらでなければ、まずは今の段階で、めどは立てられないのではないかなと考えております。
                
 以上