令和2年5月22日


閣議後定例記者会見


質疑応答
(記者)
 イギリスの放送局のインタビューで、バッハ会長が、来年大会が開催できなければ中止になるという見通しを語っております。インタビューの中では、安倍総理が来夏が最後のオプションだということを伝えられたということもバッハさんが明らかにしているようですけれども、大臣の受けとめをお願いいたします。
(大臣)
 バッハ会長の発言に関して、そのような報道があるということは承知をしておりました。来年の東京大会の成功に向けたバッハ会長の強い決意が、そういった言葉から示されているのではないかと私は理解をしているところです。  総理とバッハ会長との電話会談は、私も同席をさせていただいていましたけれども、中止ですとかそういったような話は一切ありませんでした。とにかく1年延期ということの提案をさせていただく中で、IOCの理事会において7月23日開会式ということが決定されたというのが経緯であります。人類がコロナに打ち勝った証として東京大会を成功させるんだという強い意気込みといいますか、互いが東京大会の成功に向けて結束をしていこうという強い決意をお互いに認め合ったというか、そういった状況が電話会談であったなと思っております。中止ですとか、1年後にできなかったらとか、そういうような話は一切ありませんでした。とにかく来年の東京大会の成功に向けて、しっかりやっていこうという内容でありましたので、これから安心・安全な大会をできるように、IOC、そして組織委員会、東京都と連携をしていきたいと思います。
(記者)
 ラストオプションというワードも出てこなかったですか。
(大臣)
 出てこないです。
(記者)
 新型コロナの感染拡大の影響で、DV相談窓口が開設されました。1カ月たっての諸状況、また今後についてお聞かせいただければと思います。
(大臣)
 4月20日から開始した「DV相談プラス」ですが、被害者の多様なニーズに対応できるように、SNS相談、メール相談も実施、10の外国語での対応を行ってきています。  4月20日から5月19日までの1カ月間、30日間の相談対応状況としては、総数で電話相談が2,487件、SNS相談が864件、メール相談が1,048件となっております。外国語については5月1日の開始から20件の対応をしております。  相談内容としてなんですけれども、夫の在宅勤務が増えて、テレワーク中は家の外に出されてしまうですとか、経済的に不安になり、夫がイライラすることが多くなって、暴力を振るわれている、子供の前で暴力を振るわれたなどといった深刻なものも多くあります。  本年の4月に全国の配偶者暴力相談支援センターに寄せられた相談件数は、昨年4月に比べて約3割増加をしておりまして、現時点までに報告のあった全国の暫定的な数字では、昨年の1万348件から1万3,272件に増加をしております。増加の要因としては、外出自粛や休業等に伴う生活不安やストレスから実際にDVが増加・深刻化したということと、もう一つは、報道をしていただいておりますので、こういった報道等により、DVの問題や相談先が周知されたことがあると考えております。  DVの被害に遭われている方が一人でも多く相談や支援につながることが大変大事でありますので、引き続き相談窓口の周知の徹底やDV相談プラスの運用や民間シェルター支援など、被害者支援の充実にしっかりと取り組んでいきたいと思っております。
                
 以上