令和2年7月17日


閣議後定例記者会見


冒頭発言
 冒頭1件お知らせがございます。  明日、7月18日土曜日に、ジョージアの共生社会ホストタウンである徳島県の徳島商業高校の生徒の皆さん、ジョージアの車いすフェンシングの選手と、オンラインで意見交換を行う予定としております。前回の岩手県大槌町に続きまして2回目のホストタウンとのオンライン交流となりますが、相手国のパラアスリートを交えて行うのは今回が初めての試みとなります。ホストタウンの活動に熱心に取り組んでいる高校生はもちろんのこと、海外のパラアスリートと意見交換をさせていただくことを大変楽しみにしております。  今後も、このようなオンライン交流をはじめとしたホストタウンの活動をしっかりと支援していきたいと思っております。私からは以上です。

質疑応答
(記者)
 IOCのバッハ会長が記者会見で、五輪について、さまざまなシナリオを検討しているとした上で、無観客での開催は望んでいないと発言しました。これに対する大臣の受けとめをお願いします。
(大臣)
 15日に開催されたIOC理事会終了後の会見におきまして、バッハ会長が、無観客での大会開催は明らかに私たちが望まないものであり、一方では全ての参加者の健康を守り、他方ではオリンピックの精神を反映した大会とするため、解決策を検討している旨の発言をされているものと承知をしております。  来年の東京大会については、現在IOCや大会組織委員会を中心に調整が進められておりまして、本日17日開催されるIOC総会において、大会組織委員会から延期に伴う業務の進捗状況が説明されると聞いております。  政府としては、世界のアスリートが万全のコンディションでプレーを行って、そして観客の皆さんにとっても安心で安全な大会を目指す。今後とも、この大会の主催者であるIOC、組織委員会、そして東京都と緊密な連携の下に全力でしっかりとやっていきたいと思っております。
(記者)
 関連ですが、先日、コロナ対策に関しては検討していきたいとお考えを示されました。政府としてもそういった会議体をつくって、3者、東京都、組織委員会とともにやっていきたいというお考えでしょうか。
(大臣)
 やはりコロナ感染症対策というのは国がしっかりと対策をやっていかなければいけないことでありますので、もともとこの感染症対策は私どもが対応をしっかりとしていくということでやってきております。今回、IOCも組織委員会も秋以降にしっかりとした取り組みをしていくということで、今まさに検討しているところであります。しっかりと対応できるように、IOC、東京都、組織委員会が安心と安全の大会に向けて努力をしていく中で、政府としてしっかりと寄り添う形の中で取り組んでいくということで、具体的には今検討しているところです。
(記者)
 前回の会見でおっしゃっていたオリンピック関係者の入国に関してですけれども、一部の国の感染状況というのが全く収まっていないような場合は、そういった国を除いて大会を開催するというふうなことを考えるべきだと大臣はお考えでしょうか。あるいは200国の参加というのが前提として考えるべきだとお考えでしょうか。
(大臣)
 そうですね。そういったことも含めて、今、これから秋以降にしっかりとそういった検討をしていく。会議の中でやっていくことなんですけれども。  実際にはバッハ会長も、安心と安全ということはもう大前提でありますけれども、世界のアスリートが集えるようにということを結束して準備に取り組んでいるところでありますので、全体的な感染状態というのも見ながら決めていくことでありますけれども、全ての選手が出場することができるように、感染症対策をやるというのは私たちの務めだと思いますので、しっかりと取り組んでいきたいと思っております。
(記者)
 先日、IOCのパウンド委員が、21年東京五輪が中止ならば、北京五輪にも影響を及ぼしかねないという発言をされましたが、大臣のお考えを教えてください。
(大臣)
 IOCの委員の一つ一つの発言は、それぞれの個人的な発言もあるとも思いますので、政府としてのコメントは、一つ一つの発言には控えさせていただきたいと思います。いずれにしても、やはり多くの関係者の皆さんが、そういったことも含めて心配をされているということの表れだと思いますので、しっかりと、万全の安心と安全の解決策を見出していきながら、全て、東京大会、そしてその半年後の北京大会も含めて開催ができるようにしていくことに全力を傾注していきたいと思っております。
                
 以上