令和3年1月19日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 冒頭1件お知らせがございます。
 昨日、三井住友海上火災保険株式会社の柄澤会長をはじめ、経団連に加盟する企業の会長・社長や役員の方々と、第5次男女共同参画基本計画について意見交換をしてまいりました。
 感染症の防止対策として、会議室での参加は3名としていただき、約140名の方々がオンラインで御参加くださいました。
 経団連とは、男女共同参画は「中長期的な課題」ではなく、「喫緊の課題」なのだという認識を共有したほか、大企業だけでなく中小企業などとも危機感を共有し、オールジャパンで取り組んでいくべきという御意見や、すそ野を広げると同時に、国政レベルでも女性閣僚を増やす等、トップダウンの取組も重要という御意見をいただくなど、極めて有益な時間となりました。
 新型コロナウイルス感染症が拡大している今だからこそ、男女共同参画の取組が重要であると考えております。
 第5次計画が決定されたこれからが本番であり、政府一丸となって、しっかりと取り組んでいく決意を新たにしたところであります。
 私からは以上です。

質疑応答

(記者)
 インタビューで、組織委員会の武藤事務総長が、聖火リレーのコロナ対策として、著名人ランナーの3密回避策の検討を、各都道府県の実行委員会に依頼したと話されていました。
 3密が回避されれば著名人でも走ることができるとの考えも示していますが、その検討状況と大臣の御見解をお伺いします。
(大臣)
 御指摘のインタビューの記事については承知しております。
 今年の3月、大会本番に先駆けて始まる聖火リレーについては、全国各地での多くの関係者が関わることから、安全・安心の確保を図るため、感染症対策の徹底が極めて重要だと思っております。
 そのため、コロナ対策調整会議の中間整理においては、具体的な対策の方向性として、人が集まるリレールート沿道等での十分な対策を実施する観点から、沿道における混雑回避の諸対策に加えて、著名人ランナー等の対策を挙げております。
 今後、この中間整理に基づいて、著名人ランナー等の取扱いを含め、足下の感染状況や政府全体の感染症対策を踏まえ、適切に対策の検討がなされていくものと思っております。
 非常に皆さん楽しみにしておりますので、見る人、そして走る人、一体となって機運醸成になっていくことが望ましいわけですけれども、あくまでも安心・安全の確保ということ、感染症対策がしっかりできていなければ多くの皆さんにも御迷惑をかけてしまうということになると思いますので、これから、この感染症対策の会議を踏まえて、組織委員会がどのような判断をするかということもしっかりと注視しながらサポートをしていきたいと思っております。
(記者)
 昨日の施政方針演説でもあったんですけれども、人類が新型コロナに打ち勝った証としての大会というのはどのような大会をイメージされているのか。
 例えば観客等をフルに入れるのか、全ての国から選手を受け入れるのか、その辺り、大臣の御見解を教えていただけないでしょうか。
(大臣)
 私といたしましては、やはりバッハ会長もおっしゃっておりますけれども、人類がコロナウイルスに打ち勝った証となるべく大会を目指していくということで、これから、総理も含めてでありますけれども、政府一丸となってこの東京大会の実現に向けて努力をしていくということであります。
 思いは全く変わらずに、この夏の東京大会の開催を目指していくわけでありますけれども、私の見解といたしましては、やはりこのコロナ禍において、あるいはアフターコロナを見据えていく中で、一つの東京大会のレガシーとして、私はこの世界があらゆる危機に直面している、自然災害であったり、あるいは感染症というこの大きな問題もあるわけですけれども、そういった世界が直面している課題というものを、この東京大会を通じてしっかりと課題解決先進国という立場で世界のトップランナーとなるべく、この成熟した国家としてやるべきこの東京大会をしっかりとやり遂げていくということが重要であると私は思っておりまして、この困難を乗り越えていくことができる日本だからこそ、世界が一つになって、あらゆるこの感染症をはじめとする、世界が直面する大きな課題に、解決に向かって一丸となってやっていくべきときが今年なんだろうと私は考えております。
 
                
 以上