令和3年2月16日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 まずはじめに、2月13日夜に発生しました福島県沖を震源とする地震により被災をした全ての方々に、心よりお見舞いを申し上げます。
 政府といたしましては、早期の復旧・復興に全力を尽くしてまいりたいと思っております。
 1件お知らせがございます。
 内閣府では、昨年10月から本年1月末まで、性暴力に関するSNS相談「キュアタイム」を試行的に実施しました。
 その結果、特に若年女性に対し、卑劣な行為が行われており、深刻な案件も多く、ワンストップ支援センター等と連携して対応を行った事例もあったと聞いております。
 本SNS相談事業は、1月末までの実績を踏まえて、2月以降、結果をとりまとめ、分析する予定でおりましたが、現在、緊急事態宣言が延長される中で、引き続き、SNSであれば相談しやすい、電話では相談できないといった被害者もいることが予想され、急遽、2月15日月曜日から、性犯罪・性暴力に係るSNS相談を再開することといたしました。
 これまでどおり、性暴力被害専門の相談員が毎週月曜日、水曜日、金曜日、土曜日の16時から21時まで対応し、必要に応じて、地域のワンストップ支援センターなどにつなぎ、支援を行います。
 性暴力に関する疑問など、一人で悩まず、まずはキュアタイムに相談してください。
 また、周りに困っている方がいれば、これらに相談先を教えていただきたいと思っております。
 メディアの皆様におかれましても、積極的な情報発信をお願いいたします。
 私からは以上です。

質疑応答

(記者)
 2点質問させていただきます。
 まず1点目ですけれども、東京五輪組織委員会についてです。
 大臣は金曜日のぶら下がりで記者団に対して、大臣御自身が会長職になるということについて打診等は全くないというお話でしたが、その後何らかの打診ですとか要請というのはありましたでしょうか。
(大臣)
 いいえ。全くそのようなことはございません。
(記者)
 ありがとうございます。
 2点目なんですけれども、本日組織委員会の候補者検討委員会の初会合があるというお話が出ておりますが、今後新会長を選任するに当たってのスケジュールについて、何か政府で情報はありますでしょうか。
(大臣)
 現在、組織委員会において検討委員メンバーが選考等を進められていくものと承知しております。
 いずれにしても組織委員会は公益財団法人として、その人事を含めた運営についても透明性のある形で対応されていくべきものだと考えております。
 早期に新しい体制ができることを期待したいと思います。
(記者)
 冒頭も大臣が御発言されましたように、13日の夜に福島県沖で発生した地震で、聖火リレーまで40日を切りました福島県内で、リレーのルート変更を検討しなくてはならないような道路や建物被害などの報告は特に受けておられないでしょうか。
(大臣)
 聖火リレー、3月25日から福島のJヴィレッジをスタートいたしまして、121日間かけて全国47都道府県、巡ります。
 地震による聖火リレーへの影響については、現在、大会組織委員会が各県の実行委員会と連携して調査を行っております。
 引き続き、新型コロナウイルスの感染症対策を含めて、主催者である組織委員会をはじめとして関係団体と緊密に連携して、聖火が希望の光として全国を回っていけるように、しっかりと努めてまいりたいと思います。
(記者)
 話題が変わって恐縮ですが、男女別姓の関係で質問させていただきます。
 昨日菅総理が、お子様の別姓を前提に、そういうのは本人が判断すべきだと、事実上選択的夫婦別姓を容認したかのような発言もございました。
 これにつきまして、大臣の御所感と、あるいは、この発言によって何か政府として対応を考えられることがあれば教えてください。
(大臣)
 総理のこの御発言につきましては、私が解釈するのは控えたいと思います。
 いずれにしても、やはり政府としましては、昨年末に策定された第5次男女共同参画基本計画に基づきまして、夫婦の氏に関する具体的な制度のあり方に関して、国民各層の意見や国会における議論の動向を注視しながら、更なる検討を進めていくこととしております。
 選択的夫婦別氏制度の導入を望む切実な声というのが、これからの我が国の未来を担う世代を中心に、特に若い方から寄せられておりました。
 やはりそういった声はしっかりと反映されるべきだと私は思っておりますので、第5次基本計画に基づいて更なる検討が進められていくものと思っております。
 政府としては何ら変わりなく、この第5次男女共同参画基本計画の策定に基づいて、しっかりと進めていきたいと思っております。
 
                
 以上