令和3年3月26日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 こちらからお知らせが1件ございます。
 このたび、内閣府におきまして3年に1度実施をしております「男女間における暴力に関する調査」について、今年度、これは令和2年度の調査結果をとりまとめ、本日公表となります。
 今回の調査において、配偶者・交際相手からの暴力、ストーカー被害、性犯罪・性暴力の被害実態が明らかになりました。
 特に、今回、性暴力に関して、新たに「加害者との上下関係」について調査をいたしました。
 「加害者の立場が上位だった」という方が半数を超えているということ、また、「被害に遭ったときの状況」として、女性のおよそ2割が、驚きや混乱等で体が動かなかった、いわゆるフリーズ状態になっていたということなどが被害実態として明らかになっております。
 女性に対する暴力は、重大な人権侵害であり、決して許されるものではありません。
 引き続き、女性に対する暴力の根絶に向けて施策を強化してまいりたいと思います。
 以上です。

質疑応答

(記者)
 昨日あった聖火リレーの出発式ですが、手話通訳の方が不在ということでした。
 オリパラ担当大臣としてどのように受け止めておられるか、把握されている経緯がありましたら、それと併せてお願いします。
(大臣)
 昨日開催されたオリンピック聖火リレーのグランドスタートセレモニーにおいて、手話による通訳の方がいらっしゃらなかったということは、私も現場で拝見しておりました。
 多様性と調和は東京大会の基本コンセプトの一つでありまして、昨日の式典が全国に中継・配信されたことを考えますと、式典の出席者が限定されていたとはいえ、配慮に欠けていたという指摘は免れないと考えております。
 組織委員会では、今回セレモニーにおける手話通訳の配置について特段の検討がなされていなかったということで、大変残念です。
 昨日、橋本会長が、私も直接お目にかかりましたけれども、改善への決意を明らかにしていただきましたし、公の場でも御発言いただいたと承知をしております。
 政府としては、これからも組織委員会に対して、聖火リレー関連イベント、また大会本番においても、しっかり御配慮いただくようにお願いしてまいりたいと思います。
(記者)
 聖火リレーでは、沿道で密な状況が生まれたということも言われていますけど、そこはどのようにご覧になっていますか。
(大臣)
 映像等を拝見しておりまして、たまたま私が見たところは比較的きちんと間隔をとって並んでいただいているという認識でございました。
 いろいろな撮影の仕方等によるのかもしれませんが、いわき市駅周辺でも私どもの職員が確認をしておりまして、いわゆる人垣ができるような状況にはなっていなかったということでございます。
 できるだけ観戦いただくときはルールを守って、重ならないように距離をとっていただくように、これからも皆様にお願いしてまいりたいと思います。
(記者)
 もう一点ですが、男女間の暴力についてですけれども、調査を発表されまして、やっぱり相談先として政府のワンストップ支援センターが、どうしてもまだまだ支援先として選ばれていないという現状がありますが、そこをどうごらんになっていますか。
(大臣)
 その分民間の皆様方がこれまできちんと御応対いただいてきたということもあると思うのですが、今回、NPOの方にも支援をできる予算というのを13.5億円確保させていただきましたので、是非、自治体で温度差が出ないようにということを、これから私どもとしては働きかけをしていきたいと思っています。
(記者)
 政府の機関も周知を。
(大臣)
 はい。政府の方は、もちろん周知をかなり一生懸命、これからまたもう一つ、てこ入れをしていきたいと思っています。
 
                
 以上