令和3年10月8日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 まず冒頭に、昨晩発生いたしました千葉県北西部を震源とする地震により被害に遭われた皆さま方に、心よりお見舞い申し上げます。政府といたしましては、迅速な対応、そして迅速な復旧に全力を注いでまいりたいというふうに思っております。
 冒頭4件、お知らせがございます。
 まずワクチン接種回数についてでございますが、ワクチンの接種回数は、お配りしている資料のとおりでございまして、昨日10月7日で発表した実績の数字では、約1億7,000万回を超えているところでございます。
 また1回目接種を終えた方、全人口の72.5%、そして2回接種を終えた方は、全人口の62.7%というふうになっているところであります。
 対象人口に対する割合でみますと、1回目接種を終えた方は、8割を超えてまいりました。配り終えたのは9割を超えております。
 自治体の医療関係者の皆さま方のご尽力、そして皆さま方に心より感謝を申し上げているところでございます。引き続き、接種の推進にしっかりと取り組んでまいりたいと、そのように思っているところでございます。
 また2点目は、昨日、小池知事との面会をさせていただきました。
 オリパラについては、史上初の延期となった東京大会でありまして、またコロナ禍で様々な制約がある中での大会となりましたけれども、東京都や大会組織委員会等の皆さま方の大変なご尽力により、無事に大会を終えることができましたことに敬意を表します。そしてまた大会を契機として創出された、いわゆる成熟社会における次の世代にしっかりと誇れる素晴らしい大会であったということ、そのレガシー、そういったものについて発信していくこと、そういったものについて認識を共有させていただいたと思っております。
 また、話が都知事との面会の時に出ましたワクチンについては、東京都におきましてはワクチン供給の広域調整などにご尽力いただいて、11月には希望される方への接種が完了する見通しとなっていらっしゃることについて、大変ありがたく思っておるところでございます。
 今後も、オリパラのレガシーの発信や、ワクチン接種の推進について、東京都をはじめ、関係自治体などとしっかりと連携してまいりたいというふうに思っているところでございます。
 次、3点目は、モデルナのいわゆる接種停止についてでございます。
 モデルナ社のワクチンについては、スウェーデンの保健当局が、若年層の間で、心筋炎や心膜炎などの稀な副反応の症例が増加しているといった可能性を理由に、1991年以降に生まれた方々に対する接種を停止することとしたという報道がされております。
 一方、我が国においては、様々な副反応疑いについて厚生労働省の審議会で議論したところであり、新型コロナワクチン接種後にごく稀に生じるとされる心筋炎等に関しまして、ファイザー社ワクチンでは20歳代男性が多く、武田/モデルナ社ワクチンでは10歳代及び20歳代男性が多いことについて議論してきたものと承知しているところでございます。
 喫緊の10月1日に開催した審議会における議論の結果でも、現時点においては、新型コロナウイルス感染症によるリスクと比較して、接種によるベネフィットが上回ると考えてよく、若年男性も含め、全体として、ワクチンの接種体制に直ちに影響を与える程度の重大な懸念は認められないとの評価はなされております。
 そしてワクチン接種に伴う副反応疑いの報告の状況についても、引き続き慎重に注視していくとともに、必要な情報発信はしてまいりたいと、そのように思っているところであります。
 そして最後に、フランスのホストタウンの新聞発表会についてもご報告申し上げたいと思っております。
 昨日、「フランスホストタウン新聞発表会」に、オンラインで参加させていただきました。ホストタウンの高校生が、来日した選手のインタビューを基に新聞記事を作成した経験を踏まえて、交流相手国であるフランスの高校生と円滑に、活発に意見を交わす様子を拝見させていただき、ホストタウン交流の素晴らしさを実感するとともに、コロナ禍でも工夫を凝らして様々な取組を実施されていることをとてもうれしく感じました。
 オリパラ担当大臣就任後、初めてホストタウンイベントに参加させていただきましたが、ホストタウンの皆さま方には、今後もこういった交流を継続して、そして東京大会のレガシーに育てていただきたいというふうに思っております。
 また昨日は、ホストタウンの取組を次のパリ大会につなげる方法についても、日仏の高校生たちが議論してくださいました。このような取組を通じて、2024年のパリ大会でも、ホストタウンの取組の成果が引き継がれていくこと、それを願っております。
 以上です。

質疑応答

(記者)
 3回目接種についてお伺いします。昨日、小池都知事も3回目接種については、国民都民の一番関心が高いところだというふうにおっしゃっていました。具体的に、今後どういうふうに3回目接種へ向けて連携していくのか。それと具体的に今後の3回目接種に当たっての政府の接種計画、概要など、いつ頃にまでに政府として決めていくのか、そういった今後の方針について聞かせてください。
(大臣)
 3回目の接種については、9月17日の審議会において、現時点で得られている知見は限られているので、具体的な対象者の範囲とか、そういったことについてはさらに議論が必要であるものの、追加接種自身はしっかりとやっていくといったことに分科会でなりました。
 それについて先日記者会見で申し上げたように、もしもGOが出たときの接種体制を、12月ぐらいまでにはきちっと整えていただきたいということを関係自治体さんにお願いしているというところでございます。
 東京都さんにおかれましても、全く同じように、やはりそういったお願いをこちらも12月ぐらいまでに体制を整えておいていただければありがたいというようなお願いをしております。
 何分においても3回目接種についても医療機関の方々、地方自治体との連携が大事なのは変わらないことだと思っております。
(記者)
 大臣おめでとうございます。よろしくお願いします。
 ワクチンパスポートの件なんですが、先月区役所からワクチンパスポートをもらいましたので、それだけではなく、これから日本の企業たちが、いろんな国回ってくるじゃないですか。国際的なワクチンパスポートを、これをアプリに、公式のアプリがいつ頃できるんでしょうか。
(大臣)
 ワクチンパスポートについては、現在議論を、方法とかやり方とか、いろいろな議論を進めているところでございまして、今、具体的にお示しできるといったことがない状況ですが、そういったことについて議論はあるというふうに承知しております。
 
                
 以上