令和4年3月4日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 ワクチンの追加接種の実績から発表させていただきます。昨日3日の公表値で、追加接種の総接種回数は2,806万5,438回です。そして昨日からの増加回数は、約106万回となりました。そして65歳以上の高齢者の接種回数は約2,000万回です。
 そして、本日午後公表予定の数値では、接種日ベースで、2月18日の接種回数が100万3,648回。そして2月26日の接種回数が102万1,053回となり、1日当たりの接種回数が、100万回を超えました。
 現場で接種を進めていただいている全国の自治体の皆さま方、そして医療関係者の皆さま方、そしてまた、接種してくださった国民の皆さま方に、改めて御礼申し上げます。
 そしてまた、1日も早く希望される方が接種をしっかりと受けていただけるような体制づくり、そして様々な環境づくり、全てのことに全力をこれからも尽くしてまいりたいと思います。
 私からは以上です。

質疑応答

(記者)
 ワクチンの100万回目標についてなんですけれども、これは総理と大臣がおっしゃっていた2月の早い段階での100万回接種という数字の目標を達成したわけですけれども、ここまで見て、ワクチン接種はうまく予定どおり進んだという認識でしょうか。
(大臣)
 初め、12月1日からワクチン接種が始まって、オミクロン株が日本でも発見されたのが1日前、11月30日でした。そういったものに合わせて、前倒しを2回にわたってさせていただきました。様々な状況に合わせて、精一杯そのときそのときにできる限りしてまいったと思っています。
 また、それは本当にそういうことで、前倒しの決断をしたりとか、そういった政府の決断があったわけですが、それに対して応えていただいた自治体の皆さま方、その皆さま方の様々なご努力、そして医療関係者の皆さまのご協力、そしてまた、接種会場に足を運んでいただいて自ら打つという判断をしていただいた国民の皆さま方のご協力、そういうものがあったからだというふうに思っております。私はそういうふうに思っています。
(記者)
 私がちょっとお聞きしたいのは、ワクチンの接種が遅い遅いって言われていたけれども、結果数字だけを見ると、政府が目標にしていた2月の早い段階での100万回目標は達成したわけですよね。というと、遅いと言われているけれども、政府としては、当初の予定どおり進んでいるのかという認識でいいですか。
(大臣)
 そうですね、そのときそのときの状況において臨機応変に対応して、今こういう状況だというふうに思っております。
 これからもまた、接種、このような状況できちっとお一人お一人続けて打っていただきたいというふうに思っているところでありますが、それについての評価は、逆にしていただく側なんじゃないかというふうに私は思っています。
(記者)
 分かりました。すみません、ちょっと追加で、今日100万回出ているのは2つの日にちで出ていますけれども、これ以外に90万台の数字が出ている日にちもありますが、これは残りの日数でも結構安定的に100万回が出てきそうだという見込みでいらっしゃるでしょうか。
(大臣)
 そうですね。やはりVRSでの入力はまだしていただいて、多分2月18日、26日においても、数字が伸びてくると思っています。それに伴って、他の日にちもそういう状況で伸びてくる日にちがあるけれども、トータルでじゃあ何日超えていくかということは、やはりもう少し先を見てからじゃないと、予想がつかないんじゃないかと思います。
 確実に、大体2週間ぐらい、数週間後を振り返れば、大体今までの経験値で2倍程度になるというのが経験値としてはありますけれども、やはり明確に何日超えてくるかということ、日数を予想するのはもう少し時間を置いてからになるのではないかと思います。
(記者)
 100万回達成した一方で、65歳以上の高齢者を見ると、まだ課題というか、その接種率を見ると、これからだというふうに感じるんですけれども、改めてこの遅れている原因の分析と、今後どのようにそこにアプローチするかというのをお伺いしています。
(大臣)
 ご高齢者の方々におかれましては、地方自治体さんへのアンケートに対しては97%の自治体が、65歳以上の方に2月末までに打ち終えていただく体制をつくっていっていただいているといった結果が出ているところであります。
 それに対して、実際の打たれた方の数ということを今おっしゃっていらっしゃると思うんですけれども、これに対しても、これからも引き続きもちろんアプローチを申し上げますし、けれどもやっぱり接種というのは希望して打とうと思ってくださる方がいて、足を運んでいただくことが大切だと思っておりますので、引き続き3回目接種への発信も続けてまいりたいと思います。
 一方で、今こういう時期でございますので、例えば雪によってなかなか外出が困難な方々、また色々な地域によって、ご事情がやはりあります。そういったご事情の中で、地方自治体の皆さんも精一杯努力して、お声掛けをしていただいたり、接種機会を増やすために接種券を早めに配っていただいたりしておりますので、政府としても、しっかりと発信をする、そういった努力を続けていきたいというふうに思っています。
(記者)
 午前中の内閣委の中で、事例として自治体から、例えばモデルナをお願いしますと言っても、1、2回目とちょっと病院が違うからためらうケースもあるとか、色々そういう理由もあると思うんですけれども、政府としては種類を問わずに早くというふうに呼び掛けられていますが、高齢者が早く打ってもらうために、何が必要かというところをお聞きしたいんですけれども。
(大臣)
 午前中の内閣委でも、自分のお母さんがお友達の口コミで、ご自身はモデルナを勧めたけれども、結局お母さんはファイザーを打ったというようなご質問が出ていましたよね。  それは大分本当に、2月の初めのころのモデルナとファイザーの割合よりも、今この3月の頭になってきてのモデルナとファイザーの割合のほうが、割合の差が縮まってきています。多くの方がやはり早く打てるほうがいいんだ、じゃあモデルナを打とうというふうに思ってくださったことの結果だと思っております。
 また1、2回目はファイザーを打った方のほうが特に初め、去年の4月辺りは圧倒的に多かったわけで、モデルナが入ってきたほうが時間的に遅かったので、そういった中でファイザーだからファイザーを打とうと思っていた方も、周りで3回目はモデルナを打った方の様子を見ていて、だったら私はモデルナを打とうといったご決断をなさった方も多いのではないかと思っています。
 そういう方々の、それこそ尾身会長が打ってくださったとか、例えば知事会の会長が打ってくださった、閣僚の大臣の皆さんが打ってくださったとか、今日はおそらく岸田総理が打たれるのではないかと思いますが、私も今日打たせていただきまして、そういった皆さんがモデルナを打っていらっしゃるという姿を見ていただいて、またそういう思いを、ファイザーだからファイザーにしたいという思いでなく、じゃあモデルナを今度打ってみようという思いを持っていただくということ、これからもいろいろな方向で発信しながら続けていきたいと思っております。
 それによってご高齢の方も、ファイザーを待ってるわという方が、だったらモデルナの予約ができるならモデルナにするという、そういった方も増えていらっしゃるのではないかというふうに思います。 (記者)
 65歳以上の接種率に関連しまして、55、56%くらいという3回目接種の数字が出ていますけれども、ここの数値に関して、純粋に想定内、想定より早いとお考えか、もしくは思っていたよりも少し低いという受け止めなのか、あと施設高齢者への接種については、施設の中の高齢者、施設の中に入っている入所者の方の接種については、進捗などの数字がもし出せるものがあれば教えていただきたいです。
(大臣)
 まず高齢者の方の接種の割合については、先ほどお答え申し上げたといったところだと思っております。
 施設入所者の方々については、12月の3回目接種当初からまず医療従事者の方々、施設入所者の方々、そして介護者の方々ということで、前倒しのときも真っ先に優先ということでお願いしていたところであります。けれども、実際進んでみると、例えば接種券が全員が来るまで待っていたとか、接種券がなくても打てる状況だったのに接種券が来るのを待ってしまったとか、色々な状況があって、何回もそういう意味で厚労省からも事務連などで、今接種券なくても打っていただけますよ、全員の方が対象者じゃない施設でも先にどんどん6カ月来た方から打っていただけますよということをお知らせしているところであります。
 その結果、大分皆さん分かっていただいて、進んできていると思いますが、具体的な数字について今私自身が持ち合わせていないです。結果がまだちょっとこれから出てくるところでありますので、しっかりと、締め切りが3月8日になっていますので、もうあと一声なんで、それが出てからのほうがきちっとした数字をお示しできるんじゃないかというふうに思っています。 (事務方)
 2月末の数字を厚労省が調査をするというふうに聞いていますので、その数字が3月8日でしたっけ。お伝えしている、また出てくるということになるかと思います。
(大臣)
 公表させていただくめどとしては、締め切りが8日なんですけれども、14日に公表の目処になっているといったところであります。もう少しお待ちください。
(記者)
 今回、政府の掲げた1日100万回という目標は達成できたというところで、大臣の今の3回目接種の活用方法についてのお考えをちょっとお伺いしたいんですが、ワクチン・検査パッケージそのものについては、山際大臣の所管だとは思いますが、今後、今回の達成したワクチン接種について、例えば現時点でもワクチン・検査パッケージを再開できるというふうにお考えか、あとは何%くらいまでいけば新たな検査パッケージを運用する必要があるとか、やっぱり全体の終息をするための1日100万回という目標だと思いますので、どのように経済活動を再開していくべきだというふうにお考えか教えていただいてもよろしいでしょうか。
(大臣)
 ワクチン接種が進むことによって、いわゆる感染者数もだんだんと抑えられていって、経済活動が再開していくといった、そういった流れではあると思いますが、ワクチン・検査パッケージにつきましては、まだ今まん延防止、そういった措置がある地域もまだまだ多くございますし、そういったものがしっかりと明けてくるのが見えてくるまでは、なかなか難しいのではないかと思いますが、やはりそこの部分につきましては、分科会などのご審議もございますし、私自身が今予断をもって申し上げるべき状況ではないと思います。
 ただ、分科会自身でもご承知のように、検討自身は始まっているというふうに承知しておりますので、そういった推移を是非ご覧になっていただきながら、していただければと思っております。
(記者)
 今までの質問とちょっと重なる部分があると思うんですけれども、3回目の接種、非常にペースを早めて100万回、多分安定的に2月は達成できる日が何日もあるような状況かとは思うんですけれども、一方で昨日の総理の記者会見では、先に接種を始めた諸外国の例から見ると、アメリカは、3回目接種率は3割に行っていないぐらいで、ヨーロッパの主要国も5割前後でとどまっているというところで言うと、1、2回目に比べて3回目のほうが接種率が落ちるというか、希望する人が少なくなるという傾向が海外だとあるんですけれども、日本国内で今いろんな発信を続ける中で、そういった海外の例が当てはまるのかどうか、希望をする人が、意欲というんですかね、1、2回目と比べてどうだというところについては、何かお感じになられていることは特にありますか。
(大臣)
 海外の数字、昨日総理もおっしゃっていらっしゃる、アメリカは約3割、イギリスとかでも5割ぐらいといった数字がございます。日本も1、2回目の接種を終えられた方が本当に多くございますけれども、今の状況だと、まだ十分じゃないというところであります。
 まだそういう意味で、日本においてはしっかりと接種を、お1人でも多く接種をしていただくというフェーズではないかと思っています。ある程度あれが上がってきますと、接種を受けられる環境であっても、接種をしないといった思いの方も、中にはアメリカとかヨーロッパにもそういう方もいらっしゃると思いますので、そこの部分についても、どういうふうに、そうはいってもやはり接種をしていただいたほうが、皆さん社会全体として、感染を抑えられながら、しっかりと経済活動を回せますよということを、ご説明をしっかりとしていくことが大切だというふうに思っています。
 
                
 以上