令和4年3月8日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

 まずワクチンの追加接種の実績であります。昨日7日の公表値で、追加接種の総接種回数は3,149万9,555回です。4日からの増加回数は約244万回となりました。また、65歳以上の高齢者の接種回数は約2,183万回です。
 接種日ベース100万回は4日となりました。2月18、19、25、26の4日間です。
 また、全人口に対する追加接種の接種率は24.9%であり、65歳以上の高齢者の皆さま方における接種率は61%です。
 続いて、小児接種の接種回数です。こちらも昨日時点の公表値で5,799回となりました。
 重ねてのお願いとなりますが、VRSへの早期入力に引き続きご協力をいただきたい、そのように思っております。
 また、ワクチンの輸入の件であります。現在、ウクライナを巡り、緊迫した状況が続いております。しかし、欧州から輸入されるワクチンについては、関係各社のご尽力により、予定どおり供給されるというふうに聞いております。
 関係各社におかれましては、今日のウクライナを巡る情勢、その中にも関わらず、ワクチンの確実な輸入にご協力いただき、この場をお借りして御礼申し上げます。
 政府といたしましては、引き続き既にお示ししているスケジュールでワクチンをお届けすることに最善を尽くしてまいります。自治体や医療機関などの関係者の皆さま方には、心配なさることなく安心して接種を進めていただきたい、そのように思っております。
 また、最後に追加ポスターのご報告です。このたび配付資料でお配りしているとおり、ポスターを作成いたしました。これは関係団体との意見交換の中でいただいたご要望を踏まえて作成したものです。
 ポスターは2種類用意しており、そのうち1種類は顔写真を掲載できるものとなっております。
 例えば、貼ってくださる企業さんの社長さんとか、または病院に貼ってくださる場合は病院の院長先生とか、そういった方々の顔写真を掲載して、そのポスターを社内や院内で掲示することによって、それぞれの団体でも追加接種の気運を盛り上げていただきたいというふうに思っております。
 このポスターについては、官邸のホームページでダウンロードができますので、是非積極的にご活用をお願いいたします。
 私からは以上です。

質疑応答

(記者)
 大臣がおっしゃったワクチンの輸入についてなんですけれども、今ワクチンは飛行機に乗せて日本に今まで来ていると思うんですけれども、今このウクライナ情勢にもかかわらず、ワクチンはロシアの上空を通って、いつもどおり来ているという認識でよかったですか。
(大臣)
 製薬会社と航空会社が連携して、ロシア上空を回避して空輸するということで今対応していただいております。今現在の状況であります。
(記者)
 となると、ロシア上空を通過しないとなると、ある程度時間はかかると思うんですけれども、それでも予定どおり輸入ができているというのは、例えば向こうの出発する時間を早めにしたりとか、そういうことで対応してもらえているということなんですか。
(大臣)
 そうですね、細かいオペレーションのことにつきましては、相手企業との関係もあって、なかなか詳細を申し上げられないんですが、大変ご努力いただいて、そしてスケジュールどおり日本で供給、皆さま方に配布できるような、そういったことで輸入させていただいているというところです。
(記者)
 もう一回確認なんですけれども、ロシアの上空は飛んでいないけれども、別の迂回はしているけれども、ワクチンは予定どおり今来ているし、今後も来る予定ですよということですよね。
(大臣)
 現在の状況で、今後の情勢は本当に予断を許さないとは思っておりますが、現在のところ、製薬会社と航空会社がしっかりと連携して、ロシア上空を回避して空輸することによって、わが国に確実なワクチンが輸入されるようにというふうにご努力いただいて、工夫していただいています。
(記者)
 先週の金曜日、堀内大臣自らも3回目のワクチン接種をされて、今日で4日目ぐらいですかね。土日含めて、その後副反応が出たりとか、何か症状が出たりとかございましたか。
(大臣)

 おかげさまで、全くなく元気に過ごしています。3回ともモデルナなんですけれども、3回目全く特に、発熱などなく、元気に仕事をさせていただいています。
(記者)
 高齢者の接種61%というご説明もありましたけれども、これに対する受け止めと、今後の加速について、推進についてどのようにお考えかということを教えていただけますでしょうか。
(大臣)
 先日高齢者について、やはりこの記者会見でご質問があったとおりでございまして、今厚生労働省のほうで、高齢者施設のほうについては、しっかりとアンケートを取らせていただいて、今日が締切となって、それを集計してほどなく公表になると思います。そういったものも踏まえながら、まず施設のご高齢者の方々にしっかりとワクチンを、接種が推進できているかどうかということを、厚労省の高齢者施設を管理している部局でやってくださっているところです。
 他のご高齢者の方々にも、全国で6,100万枚接種券も配られている状況でございますので、ご希望がありながら、なかなか受けられない方ということについては、またしっかりと分析していかなくてはならないと思っています。  ただ、繰り返しになってしまうかもしれないですけれども、豪雪で封じ込められてしまったりとか、様々な条件で、接種券もあるし、ご本人もその意思があるのに、受けられないといったところはまだあるのではないかというふうに思っておりますが、引き続きなるべく早くご希望のご高齢者の方、もしかかられた場合は重症化の恐れもありますので、しっかりと受けていただけるように呼びかけていきたいし、地方自治体の皆さま方にも引き続きお願いしていきたいと思います。
(記者)
 そうすると、高齢者施設の集計というのがもう少し出てくれば、それに上乗せされる可能性はあるということでしょうか。
(大臣)
 数の上乗せというよりも、状況のご報告を受けて、何がご高齢者の施設の中で進まない要因になっているのかが、もう少し明確になって、より明確になってくると思います。そしてまたそれに対応ができるのではないかと思っています。
 どんな結果が出てくるかについては、まだ今日がちょうど締切なので分からないんですけれども、しっかりとそれを拝見できると思います。
(記者)
 話題が変わるんですけれども、オリパラ担当大臣としての任期が3月末で迫っていますけれども、ご自身の大臣としての任期について分かっていること、決まっていることがあれば教えてください。
(大臣)
 オリパラ大臣としての、オリパラ事務局が閉じるときには、大臣の方がそこにいなくなるので、定員が今20なのが19になるというようなことについては、よく認識はされているところでありますが、その職務にある間はしっかりと職務を果たしますし、それ以上のさらなることにつきましては、まさに内閣のリーダーである総理のご判断に基づくものだというふうに思っています。
(記者)
 それに合わせて、それに加えて今このさなかに、ワクチン接種担当大臣が、例えばいなくなるとすれば、国民にとって誤ったメッセージになりかねないとは思うんですけれども、このワクチン接種担当大臣という役職について、大臣として、例えば独立しておくべきとか、他で厚労相に兼務させてもできるんじゃないかとか、いろいろあると思うんですけれども、接種担当大臣としてのこれからについて、どういうふうに考えていらっしゃるでしょうか。
(大臣)
 やはり、内閣というものは、総理総裁のご判断のもとに、チームでやっていくものだと思いますので、その件については、総理総裁のご判断だと思っています。
 先ほどおっしゃった部分について、もう一度繰り返させていただきますと、オリパラ特措法の中において、オリパラ推進本部の設置期限は、今度の3月の末だというふうにされていて、内閣法の附則において、この本部が設置されている間、国務大臣の数が増やすことができるというふうにおっしゃったというふうに認識しておりまして、私の答えが先ほどのように、20だったのが19ということになるということを認識しているということであります。
 
                
 以上