令和4年3月29日


閣議後定例記者会見


冒頭発言

  おはようございます。本日もまず、ワクチンの接種回数からです。昨日28日の公表値で、追加接種の総接種回数は4,937万423回となりました。25日からの増加回数は199万回です。
 そしてまた、65歳以上の高齢者の接種回数は約2,863万回です。全人口に対する追加接種の接種率は39.0%であり、そして65歳以上の高齢者の方々の接種率は80.0%となりました。
 続いて、小児接種の接種回数です。昨日時点の公表値で、1回目と2回目を合わせて35万9,651回です。
 重ねてのお願いとなりますが、VRSへの早期入力に引き続きご協力をお願いいたします。
 私からは以上です。

質疑応答

(記者)
 おはようございます。各社の報道で、大臣の退任報道が出ていますけれども、事実関係をお願いします。
(大臣)
 今回そういうご報道に関して、私自身としては、閣僚の人事のことになりますから、コメントを差し控えさせていただきたいというふうには思います。
(記者)
 このことについて、総理からは一切まだお話はしていないんですか。
(大臣)
 この報道の件に関しては、総理からお話を伺っておりません。
(記者)
 関連してなんですけれども、こちらに関して正式な発表がない中で恐縮なんですが、最後の閣議後会見になる可能性もありまして、1点ちょっと振り返りの質問をさせてください。
 大臣に就任されて以降は、ワクチン相として、3回目接種の推進に取り組まれていて、五輪相としては東京五輪・パラリンピックレガシー発信を積極的に進められてきましたが、昨秋からの在任期間中の取り組みについてどう振り返られるか、ご所見をお願いできますか。
(大臣)
 3回目接種につきましては、4月中に3回目の対象者である方々、約1億人を超える回数のワクチンの配送計画をしっかりとお示しすることができました。
 また、小児につきましても、5月半ばまでに小児の方全員掛ける2、約1,500万回、その配送計画も皆さま方にお示しすることができました。
 また、接種券についても、自治体の皆さま方にお願いして、3月に8,100万枚以上の接種券を3月中には配送してくださるといったお話も伺っているところでございます。
 また、接種体制についても、近く地方自治体の皆さま方にしっかりと作っていただいているところであります。
 このような形の中で、3回目接種を受けたい皆さま方が、接種を受けることができるような体制はできてきているというふうに思っております。
 また、接種率につきましても、初めはなかなか上がらないといったお話もございましたが、今はアメリカも超えてまいりました。しっかりとワクチン3回目接種推進していく、そういった体制ができたというふうには思っております。
 これからは若い方々が接種、厚い層になってきますので、いかに若い方々に接種したいという気持ちになっていただくか、それが大切だというふうに思っております。
 また、先ほども申し上げました高齢者の方々、なられると大変重症化になるという懸念、心配された高齢者の方々も80%を超える方々に打っていただいた、接種していただいたということで、あと残り20%でございますが、皆さま方、高齢者の方々も受けやすいように、またしっかりと受けていただくように引き続きそちらにも努めることが必要だというふうに思っております。
 また、オリンピック・パラリンピックにつきましては、様々なレガシーづくりに努めてまいりました。オリパラのレガシー、各地域に視察にも伺わせていただいて、いろいろな皆さま方ご努力いただいている姿も拝見させていただきました。この東京オリンピック・パラリンピックは、コロナ禍にも関わらず、また一年延期したにも関わらず、しっかりと開催していただき、これは先輩たちの本当に大きなお力ではございましたが、つい先日のアンケートでもやってよかったとおっしゃる方々が70%を超えるといった大会となりました。このレガシーをしっかりと引き継いでいく、そういった作業をこれからも続けていただく必要があると思っております。
 また、この共生社会の実現、そしてまた、日本のいわゆる東日本大震災復興オリパラ、そういったものも今回目指して、東京大会をやってまいりましたが、そういったものも引き続き皆さま方の気持ちの中にとどめていただき、引き継いでいっていただく必要があると思います。
 また今回、オリンピックで初めて取り入れられましたホストタウン、このホストタウンの皆さま方と海外各国関係者との交流、これも引き続いてやっていく、そういった大切な事業となってまいるというふうに思っております。
 以上です。
(記者)
 先ほどの人事の話に戻るんですが、報道に関して総理からはお話があったということで、具体的に、どういうふうにお話があったか、教えていただけると。
(大臣)
 今回の報道に関して…。
(職員)
 報道は、総理との話はなかったと。
(記者)
 報道に関して総理から、人事に関してはなかったということですね。報道があったということに関しては総理からは。
(大臣)
 今回の報道に関して、総理からお話をお伺いしておりません。
(記者)
 実際に3回目接種を進めていくに当たって、見えてきた課題というところで、今若い方々にいかに接種をしてもらうか、そういう気持ちになるかということに課題を感じられたということですけれども、具体的にどういったところが難しかった、そして今後どういうふうに進めていくべきというふうにお考えでしょうか。
(大臣)
 3回目の接種の難しさ。
(記者)
 そうですね。課題です。
(大臣)
 今回、3回目接種について、2回目と違ったところは、やはりファイザーとモデルナ交互接種をお願いしなくてはならなかったという部分は、非常に難しかったと思っております。やはり1、2回目ファイザーを打った方は、3回目もファイザーがいいという方が初め多くいらっしゃいましたが、多くの方々のご協力をいただいて、発信していただいて、また実際打ったところのお姿を、身近な首長さんたちとかにも発信していただいて見せていただいて、それを乗り越えることができつつあるというふうに思っています。
 日によってはファイザーとモデルナ、モデルナのほうをいっぱい接種していただいているといった日も何日もあります。それはおそらく週末とかがどうしても大規模接種会場のほうの数が増えるから、そういう現象が起きるんだとも思いますが、実際問題として、平日でもファイザーよりモデルナのほうが多く接種されているという日もございましたし、だんだんと皆さま方、そういった忌避感というのはなくなってきてるなというふうに思います。
 あと、若い方にはこれからなので、本当にまさにこれから是非皆さま方も、若い方もしっかり打ったほうが、実際コロナにかかってしまうことよりは、予防接種を受けたほうがいいですということを是非お伝えいただければと、マスコミの皆さま方にもお願いしたいと思います。 (記者)
 大臣が以前テレビに出演されたときに、接種券のデジタル化について前向きなことをおっしゃっていましたが、4回目接種が今厚労省のほうで議論されている中で、4回目接種までにやるとするならば、接種券のデジタル化というのは可能なんでしょうか。見通しというのを教えてください。 (大臣)
 接種券のデジタル化、これは必要なことだと思っております。ただ、時期につきましては、3回目接種にはちょっと難しかった。4回目も、今厚生労働省の審議会で審議をしているといった状況でございますので、その点について、かなり4回目、スタートに間に合わせるということについては、厳しいのではないかという見通しを持っておりますが、しかし接種券とかそういったいろいろなシステムを、デジタルのほうに持っていくということは必要だというふうに思っております。
(記者)
 すみません、2問あるんですけれども、今回の退任報道を受けて、大臣はどういうことを感じているか。あとワクチン担当大臣を、このまま大臣が続けたいと思いがあるのか、それとももう仕方ない、むしろここで終われて、辞めてほっとしているという感じなのか、どういうお気持ちなのかお聞かせください。 (大臣)
 一つ目は何でしたっけ。
(記者)
 報道を受けてどういうことを感じているか。
(大臣)
 そうですね、報道は報道としてしっかりと受け止めさせていただきたいというふうに思っております。
 東京オリパラの推進本部が置かれている間、内閣法の附則の規定により、1名増員しているといったことについて、しっかりと認識しておりますし、私自身がオリパラ担当大臣であるといったことについては変わりはないというふうに思っておりますので、報道されていることについては、しっかりと受け止めているといった状況であります。
 ワクチン担当大臣は、これから4回目の接種、今審議会にかけられておりますが、これについても、国民の皆さま方に大きく関わる大切なことだと思っております。3回目接種も、先ほど申し上げたように、大きな枠組みとしては、軌道には乗ってきたというふうには思っておりますが、まだまだこれから若い方々、そしてこれから打っていただくべき方々、打っていただくべきというのもあれですけれども、2回目接種終わられて、接種対象者になっている方々はまだまだ大勢いらっしゃいますので、そういった方々にきちっとご判断いただいて、そして接種を推進していただくということは、大切なことだというふうに思っております。
 それは引き続き、このワクチン接種というのは、日本の国にとって大事な、大きな国家事業だという認識については、変わりありません。
(記者)
 退任の有無に関わらず、この半年についてなんですけれども、このワクチン担当大臣というのは、国家的な課題に対応する重要なポストであるわけですけれども、大臣は、当選当時は3期目で、比較的若いとされていました。この半年間のワクチン担当大臣を務めたということは、大臣の政治家人生にとって、どのような半年になるのかということを教えてください。
(大臣)
 私の政治家の人生にとって。 (記者)
 どういう経験になるのか。
(大臣)
 本当に貴重な経験でしたし、全力で取り組んできたと思っています。
 
                
 以上