大雨・台風では、どのような災害が起こるのか

 

大雨・台風では、どのような災害が起こるのか

 7月から10月にかけては日本に接近・上陸する台風が多くなり、大雨、洪水、暴風、高波、高潮などをもたらします。また、川の氾濫や土石流、がけ崩れ、地すべりなどが発生しやすく、人々の生活や生命が脅かされるような自然災害が度々発生しています。
 最近では短時間に狭い範囲で非常に激しく降る雨が頻発し、特に宅地等の開発が進んだ都市部では、川の急激な増水が生じたり、道路や住宅の浸水、道路のアンダーパス等の地下空間の水没といった被害も発生しています。
 また、雨で増水した川や田んぼを見に行って流されてしまったり、浸水した道路で側溝の境界が見えにくいために転落したりする事故も発生しています。

 令和2年7月3日から8日にかけて、梅雨前線が華中から九州付近を通って東日本にのびてほとんど停滞した。前線の活動が非常に活発で、西日本や東日本で大雨となり、特に九州では4日から7日は記録的な大雨となった。また、岐阜県周辺では6日から激しい雨が断続的に降り、7日から8日にかけて記録的な大雨となった。気象庁は、熊本県、鹿児島県、福岡県、佐賀県、長崎県、岐阜県、長野県の7県に大雨特別警報を発表し、最大級の警戒を呼びかけた。その後も前線は本州付近に停滞し、西日本から東北地方の広い範囲で雨の降る日が多くなった。特に13日から14日にかけては中国地方を中心に、26日から29日にかけては東北地方を中心に大雨となった。この豪雨により、球磨川や筑後川、飛騨川、江の川、最上川といった大河川での氾濫が相次ぎ、土砂災害や低地の浸水等が発生した。人的被害・住家被害のほか、九州地方を中心に停電や断水が相次ぐなど、ライフラインにも大きな被害が生じた。

 

令和2年7月豪雨 捜索活動の様⼦【熊本県人吉市】
(佐賀広域消防局提供)

 台風第19号は令和元年10月12日19時前に大型で強い勢力で伊豆半島に上陸した後、関東地方を通過し、13日未明に東北地方の東海上に抜けた。10日からの総雨量は神奈川県箱根町で1,000ミリに達し、東日本を中心に17地点で500ミリを超えた。この記録的な大雨により、12日15時30分に静岡県、神奈川県、東京都、埼玉県、群馬県、山梨県、長野県の7都県に、12日19時50分に茨城県、栃木県、新潟県、福島県、宮城県の5県に、13日0時40分に岩手県に特別警報が発表された。この台風第19号により、東北や関東を中心に、人的被害・住家被害のほか、電気や水道等のライフライン、道路や鉄道等のインフラ、農林漁業等の経済活動にも大きな被害が生じた。また、国管理河川及び都道府県管理河川で堤防決壊が発生した。

 
 

大雨・台風の時はどのように行動したらいいか?

 台風や大雨の危険が近づいているというニュースや気象情報を見聞きしたら、危険な場所には近づかないようにしましょう。

災害への備えをもう一度確認して下さい。

  • 非常用持ち出し品の点検をしましょう
  • 雨や風が強くなる前に、家屋の補強などの対策をしましょう
  • 避難場所までの道順を確認しておきましょう
  • 日頃からハザードマップで危険箇所や避難場所をチェックしておきましょう
  • 雨が降り出したら土砂災害警戒情報等にも注意しましょう
  • 危険を感じたり、市町村⻑からの避難指示等があった場合は、あわてず速やかに避難しましょう
  • 避難の前には、必ず火の始末をしましょう
  • 避難の際の持ち物は最小限にして背中に背負うなど、両手が自由に使えるようにしておきましょう

※ 川の氾濫や土砂災害などの災害は一気に起こるため、避難が遅れると命にかかわります。天候が荒れてからでは移動も大変になりますので、特に⾼齢者や幼い⼦どものいる家庭などは、警戒レベル3高齢者等避難が出たタイミング等、早い段階から避難しましょう。
※ 忘れ物をした場合でも、取りに戻るのは危険ですので絶対にやめましょう!
※ 暴風や浸⽔で避難場所への避難が危険な場合は家の中のできるだけ安全な場所(崖から離れた2 階の部屋)で待機したり、近隣のできるだけ頑丈な建物へ移動することも考えてみましょう。

 

詳しくはこちらの資料及び動画をご覧ください。

 

 大雨・台風災害に対する政府の取り組みや対応

※このセクションでは、すでに政府が公式に発表している対応策だけでなく、災害対策のために行われている会議なども取り上げます。

防災気象情報(気象庁)

 被害を防ぐためには、国や都道府県が行う治水工事などの対策だけでなく、一人一人の自主的な行動が重要です。そのために役立つのが、気象庁が発表している「防災気象情報」です。大雨や台風は、地震災害のように突然襲ってくるものではなく、いつ、どこで、どのくらいの規模のものがやってくるのかなど、ある程度予測することができます。皆さんが早めの防災対策を立てられるよう、気象庁は大雨や台風などに関する防災気象情報を随時提供しています。
 また、気象庁では一般的な警報や注意報に先立ち、「大雨に関する気象情報」や「台風に関する気象情報」などを発表しています。
 さらに、平成25年8月30日からは重大な災害が起こるおそれが著しく大きい場合に「特別警報」を発表しています。

※特別警報に関しては「特別警報と警報・注意報」のページをご覧ください。

“気象”ד水害・土砂災害”情報マルチモニタ(国土交通省)

 あなたの住んでいる地域の「気象」「水害・土砂災害」情報がマルチモニターで一目瞭然!
 リアルタイムの雨量、水位、河川のライブ画像、気象警報、洪水予報の状況が簡単に確認できます。




雨雲の動き(高解像度降水ナウキャスト)(気象庁)

 気象庁が提供する「雨雲の動き(高解像度降水ナウキャスト)」は、降雨状況を250m四方の細かさ(30分先まで。その後、60分先までは1km四方)で予報します。スマートフォンにも対応し、強い雨の地域が従来より非常に細かく表示され、突然の大雨を避けるために役立てることができます。



 
 

キキクルとは?

 「キキクル(⼤⾬警報・洪⽔警報の危険度分布)」は、土砂災害、浸水害、洪水災害発生の危険度の高まりを地図上で5段階に色分けして表示したもので、常時10分毎に更新しています。雨が強まってきたとき、又は大雨・洪水警報や記録的短時間大雨情報等が発表されたときなどには、実際にどこでどのような災害の危険度が高まっているのかを把握することができます。

 

 最大危険度の「濃い紫」が出現した場合、過去の重大な災害時に匹敵する極めて危険な状況となっており、すでに重大な災害が発生している可能性が高い状況となります。土砂災害や洪水により命に危険が及ぶ場所(土砂災害警戒区域や、山間部の中小河川で氾濫流により流失のおそれがある家屋等)においては、その前段階での早めの避難を心がけ、遅くとも避難が必要とされる警戒レベル4に相当する「うす紫」が出現した時点で、河川水位等の現況も合わせて確認し、速やかに避難開始を判断することが重要です。

 

「キキクル」の通知サービスとは?

 土砂災害や洪水災害からの避難の判断に役立つ「キキクル」について、速やかに避難が必要とされる警戒レベル4に相当する「非常に危険(うす紫)」などへの危険度の高まりをプッシュ型で通知するサービスが提供されています。

 登録した地域のいずれかの場所でキキクルの「非常に危険(うす紫)」などが出現したとき等にスマートフォンのアプリやメール等でプッシュでお知らせします。

 キキクルで「極めて危険(濃い紫)」となってしまうと、道路冠水等で避難が困難な状況となるおそれがあるため、遅くとも警戒レベル4に相当する「非常に危険(うす紫)」が出現した時点で、速やかに避難の判断をすることが重要です。

 

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