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首相官邸 Prime Minister of Japan and His Cabinet
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竜巻では、どのような災害が起こるのか

内容



竜巻ではどのような被害が起こるのか

●どうすれば竜巻が来るのがわかるの?

 竜巻は、発達した積乱雲に伴う強い上昇気流によって発生する激しい渦巻きです。
 台風や寒冷前線、低気圧など積乱雲が発生しやすい気象条件に伴って発生しやすくなっています
 日頃から、気象庁が発表する「竜巻注意情報」に注意するとともに、空の変化(発達した積乱雲が近づく兆し)に注意をしてください。真っ黒い雲が近づく、雷が鳴る、冷たい風が吹き出す、大粒の雨や「ひょう」が降り出すなどの積乱雲が近づいている「兆し」があれば、竜巻が発生する可能性があります。

竜巻の月別発生確認数(1991年~2015年) 気象庁作成(2016年4月19日)

 日本では、竜巻は台風や寒冷前線、低気圧などに伴って、季節を問わず全国で発生していますが、特に、積乱雲が発達しやすい台風シーズンの9月、10月に、竜巻の発生確認数が多くなっています

 1年当たりの竜巻発生確認数は25件(2007~2015年、海上竜巻を除く)となっています。

【最近の竜巻の顕著な事例】

  • 平成28年10月5日 高知県高知市、南国市 ⇒JEF2(約60m/s)※
  • 平成28年9月28日 福岡県筑後市、八女市 ⇒JEF2(約55m/s)※
  • 平成28年8月22日 岩手県奥州市 ⇒JEF2(約60m/s)※
  • 平成25年9月2日 埼玉県さいたま市、越谷市、北葛飾郡松伏町及び千葉県野田市及び茨城県坂東市 ⇒F2※
  • 平成24年5月6日 茨城県 つくば市、常総市 ⇒F3※

※【 竜巻等の強さを表す日本版改良藤田スケール(JEF)についての説明はこちら

※【 平成27年度以前に使用していた藤田スケール(F)についての説明はこちら

竜巻はどのようにして発生するの?

竜巻は、発達した積乱雲に伴う強い上昇気流によって発生する激しい渦巻きです

竜巻の中心付近は周りよりも気圧が低く、地表付近で風が回転しながら竜巻の中心に吹き込み、上昇気流となって周囲の空気や物を巻き上げます。

 竜巻は、台風などの影響で南から暖かい空気が流れ込んだり、上空に冷たい空気が入ってきて、地上と上空の気温差が大きくなった時に多く発生しています。

 また、高さによって風向や風速が大きく異なる場所では、積乱雲が回転しやすくなり、竜巻が発生しやすい傾向があります。

 竜巻は1年を通して沿岸部で起きやすいというデータがありますが、夏は内陸部でも発生しています。

 【竜巻等の突風データベース(気象庁)

 周りの天気が次のように変わってきている場合には積乱雲が近づいている兆しなので、竜巻等が発生しやすい状況にあります。注意してください。

発達した積乱雲が近づいているときの兆しは・・・

  • 真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる
  • 雷鳴が聞こえたり、雷光が見えたりする
  • ひやっとした冷たい風が吹き出す
  • 大粒の雨や「ひょう」が降り出す

 特に発達した巨大積乱雲は「スーパーセル」と呼ばれ、強雨やひょう、竜巻等の激しい気象現象をもたらすことがあります。
 また、発達した積乱雲の付近では、竜巻だけでなく、「ダウンバースト(※1)」や「ガストフロント(※2)」と呼ばれる突風による被害もあります。竜巻とともに、これらの突風にも注意することが必要です。

※1:積乱雲から吹き降ろす下降気流が地表に衝突して水平に吹き出す激しい突風
※2:積乱雲の下で形成された冷たい(重い)空気の塊が、その重みにより温かい(軽い)空気の側に流れ出すことによって発生する激しい突風

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積乱雲に伴って発生する突風の種類

■竜巻による被害の特徴は?
  • 短時間で狭い範囲に集中して甚大な被害をもたらします
    被害は数分~数十分で長さ数㎞~数十km・幅数十~数百mの狭い範囲に集中します
  • 移動スピードが非常に速い場合があります
    過去に発生した竜巻の中には、時速約90㎞(秒速25m)で移動したものもあります
  • 建物が倒れたり、車がひっくり返ることがあります
    強い竜巻に襲われると、強い風によって建物が倒壊したり、車が転倒することがあります
  • 様々なものが竜巻に巻き上げられたり、猛スピードで飛んできます
    人や様々なものが飛ばされるだけでなく、巻き上げられたものが猛スピードで飛んでくることも竜巻の恐ろしさです
  • 建物の中にいても、飛んできたものが窓ガラスを割ったり、壁に刺さったりするので注意が必要です
    軽い木材であっても竜巻により猛スピードで飛来すると、簡単に住宅の壁に刺さったり突き破ったりします

被害を受けた住宅と大破した自動車
(平成24年5月6日:茨城県つくば市)
写真提供:気象庁

裏返しになり大破したトラック
(平成18年11月7日:北海道佐呂間町)
写真提供:気象庁

飛散物による家屋への被害
(平成18年9月17日:宮崎県延岡市)
写真提供:気象庁

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竜巻の時はどのように行動したらいいか

●竜巻が発生したらどう行動し、どう身を守ればいいの?

 竜巻が発生したときには、建物などの被害は防げませんが、身の安全を守ることはできます。屋外にいる場合は頑丈な建物などに避難し、屋内にいても窓ガラスには近づかず、一階の丈夫な机の下などで身を小さくして頭を守ってください
 竜巻は短時間に猛スピードで様々なものを巻き上げながら、建物などに甚大な被害を与えます。すぐに身を守るための行動をとってください。

■竜巻にはどのように注意すればよいのか?

 気象庁が「竜巻注意情報」を発表し、注意を呼び掛けます。
 ただし、「竜巻注意情報」が発表されていなくても、竜巻が発生することがあります。空の変化や積乱雲の近づく兆しに日頃から注意してください。
【竜巻が今にも発生する(または発生している)可能性の程度を推定する「竜巻発生確度ナウキャスト」(気象庁)についてはこちら

 気象庁では、竜巻やダウンバーストなどによる激しい突風が予測されるときに、国民の皆さんに注意を呼びかけるため、平成20年3月から「竜巻注意情報」を発表しています。

 竜巻注意情報は、雷注意報を補足する情報として、各地の気象台などから「○○県南部」など天気予報と同じ地域を対象に発表され、防災機関や報道機関へ伝えるとともに、気象庁ホームページでお知らせしています。
 竜巻等に関連する気象情報は、次のような流れで、段階的に発表されます。

  1. 竜巻などの激しい突風が予想される場合には、気象情報を発表して半日から1日程度前に「竜巻など激しい突風のおそれ」という表現で注意を呼びかけ
  2. 発生が予想される数時間前には雷注意報の中で「竜巻」と明記して注意を呼びかけ
  3. 今まさに竜巻やダウンバーストなどの激しい突風が発生しやすい状態となったときに「竜巻注意情報」を発表

 このように、竜巻発生の可能性に応じて段階的に情報が発表されるので、状況に応じた対応が可能になります
 また、「竜巻注意情報」の有効利用期間は発表から1時間ですので時間を限定した対応も可能になります。

※「竜巻注意情報」は「○○県南部」など天気予報と同じ地域に発表されますが、実際に竜巻に対する注意が必要なのは積乱雲の近くにいる人だけです
「竜巻注意情報」が発表されたからといってすぐに避難が必要なわけではありません。発表されたら、まず空を見て積乱雲やその兆しが発生していないか確認してください。

『竜巻注意情報』で竜巻への注意を呼びかけます

 特に建設現場、人が大勢集まる屋外のイベント会場、運動会などの学校行事など、避難に時間がかかると考えられる場所では、あらかじめ気象情報や雷注意報に注意し、当日の朝礼やミーティングなどでは、天気情報を確認しましょう。

■竜巻が間近に迫ったら・・・

 竜巻が発生したときには、建物などの被害は防げませんが、身の安全を守ることはできます。すぐに身を守るための行動をとってください。
 竜巻注意情報が発表された場合や積乱雲とその兆しを感じたら、以下のように身の安全を確保しましょう。
 竜巻の移動スピードは非常に速いため、竜巻を見ても写真や動画を撮影したりせず、ただちに身を守る行動を取ってください。

屋外では・・・
  • 近くの頑丈な建物に避難するか頑丈な構造物の物陰に入って、身を小さくしてください
  • 物置や車庫、プレハブ(仮設建築物)の中は危険ですので避難場所にはしないでください
  • 電柱や太い樹木も倒壊することがありますので、近寄らないようにしてください
  • 周辺に身を守る建物がない場合には、水路などくぼんだところに身を伏せて両腕で頭や首を守ってください
屋内では・・・
  • 一般の住宅では雨戸、窓やカーテンを閉め、家の1階の窓のない部屋に移動してください
  • 丈夫な机やテーブルの下に入るなど、身を小さくして頭を守ってください
  • 大きなガラス窓の下や周囲は大変危険ですので窓ガラスから離れてください
普段から心がけておくことは・・・
  • 竜巻注意情報等の情報の入手手段を調べておきましょう
  • 屋内外の避難場所・避難方法を考えておきましょう
  • ガラスの破砕防止対策(飛散防止フィルムを貼ること等)も有効です
  • 加入している保険が竜巻による被害を対象としているか、確認してみましょう。

詳しくはこちらから資料をご覧ください。

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竜巻の災害事例集【内閣府防災より】 もし、1日前に戻れたら…私たち(被災者)から皆さんに伝えたいこと

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竜巻災害に対する政府の取り組みや対応

このセクションでは、すでに政府が公式に発表している対応策だけでなく、災害対策の為に行われている会議なども取り上げます

 気象庁では竜巻の対策として積乱雲の観測・解析が可能な気象レーダーを、全国に設置し、これらのデータを用いて竜巻の発生の予測に活用しています。

 近年、数値予報の精度向上が進み、竜巻が発生しやすい大気の状態を予測することは可能になっています。気象庁では気象レーダーの観測と数値予報の予測を組み合わせて竜巻の発生を予測する技術を開発し、平成22年5月より、「竜巻が今にも発生する(または発生している)可能性の程度」を推定する「竜巻発生確度ナウキャスト」を発表しています。このウェブサイトでは、竜巻などの激しい突風が発生しやすい地域の詳細な分布と1時間先までの予報を提供しています。携帯電話サイトでも提供していますので、屋外で活動する際にぜひ活用してください。

◆詳しくはこちらから

※1 発生確度2の予測の適中率:発生確度2となった場合を「竜巻あり」の予測としたとき、予測回数に対して実際に竜巻が発生する割合
※2 発生確度1以上の予測の適中率:発生確度1以上となった場合を「竜巻あり」の予測としたとき、予測回数に対して実際に竜巻が発生する割合

 発生確度2となった地域で、竜巻などの激しい突風が発生する可能性(予測の適中率)は7~14%です。発生確度1は、発生確度2で見逃す事例を補うように設定しており、広がりや出現する回数が多くなります。このため、発生確度1以上の地域では、見逃しが少ない反面、予測の適中率は1~7%と低くなります。

 竜巻などの激しい突風は、人が一生のうちほとんど経験しない極めて希な現象です。従って、発生確度1や2程度の可能性でも、普段に比べると竜巻などの激しい突風に遭遇する可能性は格段に高い状況ですので、発達した積乱雲が近づく兆候がある場合は、頑丈な建物内に入るなど安全確保に努めて下さい。
 なお、発生確度1や2が予測されていない地域でも雲が急発達して竜巻などの激しい突風が発生する場合がありますので、天気の急変には留意して下さい。

 このほか、平成25年9月に埼玉県越谷市などで発生した甚大な竜巻被害を受けて、関係省庁からなる「竜巻等突風対策局長級会議」を内閣府に設置し、同年12月に、予測情報の改善や災害情報の伝達の在り方についての検討、防災教育の充実などを今後の取組むべき施策として取りまとめています。
 また、気象庁は、同会議の検討報告(平成25年12月26日)を受け、竜巻発生の目撃情報が得られた場合に、目撃情報のあった地域の周辺で更なる竜巻などの激しい突風が発生するおそれが非常に高まっていることを伝える竜巻注意情報の提供を平成26年9月から開始しました。
 引き続き、関係省庁と協力・連携し、竜巻等突風対策に取り組んでいきます。

■竜巻注意情報の適中率について

 「竜巻注意情報」は10回発表して1回適中する程度であり、決して予測精度は高くありません。ただ、竜巻に出合うと命の危険もあるので「竜巻注意情報」が発表されたら注意して、いざというときには身の安全を確保しましょう。

 また、竜巻等の突風はその発生までの時間が短く、空間的にも極めて小規模であるため、現在の科学技術を用いても発生の有無やその場所と時刻を的確に予測することは難しいです。このことから、「竜巻注意情報」や「竜巻発生確度ナウキャスト」は、突風発生の可能性が通常よりも極めて高い気象状況であることを伝えることにより、突風被害の防止・軽減に資することを目的として発表しています。
 したがって、適中率は低いですが、竜巻災害が発生すればその被害は甚大となるので、竜巻注意情報が発表されたら、周囲の空の様子に注意し、積乱雲が近づく兆候が確認された場合には、頑丈な建物に避難するなど身の安全を確保する行動を取ってください。

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